カーライフのアクシデントのひとつ「飛び石」では、走行中に小石が飛んできてクルマにキズがついたり、ときには事故を誘発させる場合もあります。一体なぜ走行中に石が飛んできて、被害を受けた場合はどうすれば良いのでしょうか。
■恐怖の「飛び石」なぜ起きる? 防ぐ方法は
走行時に注意したいアクシデントのひとつである「飛び石」。
突然クルマに小石が飛んでくることでクルマにキズがついたり、ときには事故を誘発させるような大きな被害につながることもあるのです。
しかしなぜ走行中に石が飛んできて、そして自分のクルマに衝突した場合には一体どうすれば良いのでしょうか。
飛び石は、道路に落ちている石をタイヤで踏んだり巻き込むか、あるいはタイヤの溝に挟まっていた石が走行中に外れて飛ぶことで発生します。
高速で回転するタイヤに勢いよく跳ね上げられたり弾かれた石は、強い力を受けて勢いよく飛ぶため、大きめの石が運悪く対向車や後続車のボディにぶつかれば塗装が剥がれるどころか凹んでしまうこともありますし、ぶつかった場所がガラスなら割れたりヒビが入ってしまうことも珍しくありません。
筆者(大西トタン)も実際に飛び石を受け、乗っていたクルマのフロントガラスにヒビが入ったことがあります。
走行中に突然「ビシッ!」と激しい音がしてかなり驚いたうえ、フロントガラスの中央部分にはヒビが入ってしまいました。
飛んできた石の大きさや速度、フロントガラスへの衝撃の強さによっては、ガラス全体に広がる大きなヒビが入ることもあるので、この時はまだ小さなヒビで済んだので不幸中の幸いでした。
この飛び石は先述したように、「石をタイヤで踏む」「タイヤに巻き込む」「タイヤの溝に挟まっていた石が外れる」という3つが主な原因。高速道路のように速度が高く、石を強く弾きやすいシチュエーション下で発生しやすいことから、特に注意が必要です。
また、トラックやバスなどタイヤのサイズが大きなクルマであるほど、石を踏んだり巻き込む可能性が高く、またタイヤの溝が大きいため石が挟まることも多いことから、こうした車両の後ろを走る際も十分に警戒しましょう。
跳ね上げられた石が勢いよくぶつからないよう、なるべく車間距離を空けておくことが、衝突や大きな被害を防ぐポイントになります。
■もし「飛び石」でガラスが割れたらどうすれば良い?
この飛び石によってボディが凹んだ程度であれば、諦めてそのまま放置する人もいるかもしれません。
しかし、フロントガラスにヒビが入ってしまった場合、放置することはNG。
たとえ小さな傷であってもそこからヒビが広がっていき、視認性が悪くなるといった影響のほか、最悪の場合突然フロントガラスが砕け散っててしまうことがあるのです。
そのため、もし飛び石でフロントガラスにヒビが入ってしまったら、速やかに修理業者に依頼しガラスのリペアーを行いましょう。
小さなヒビであれば、被害箇所に「硬化剤」を流し込むかたちでガラスを補修します。
キズの大きさによるものの、上手に補修されればキズがどこにあったのか分からなくなるほど綺麗に仕上がります。
ガラスの修理費は2万円から3万円ほどと決して安くありませんが、フロントガラスごと交換となると10万円以上の費用がかかるため、それに比べればマシだとは言えます。
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先述のように、飛び石にぶつかる可能性を少しでも減らすには「車間距離をしっかりと空ける」ことが重要。
とくに飛び石が発生しやすい高速道路では、それ以外の要因による事故を避けることにも繋がりますので、十分な車間距離を空けるよう心掛けて安心安全なカーライフを送りましょう。