2023年11月17日、アストンマーティン日本法人は、最高出力715馬力を誇る超高性能スポーツカー「Valour(ヴァラー)」を日本で初めて一般公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■眼力スゴイ! 新型「Valour(ヴァラー)」日本初公開
最高出力715馬力を誇るアストンマーティンの超高性能スポーツカー「Valour(ヴァラー)」が2023年11月17日、日本で初めて一般公開されました。
ヴァラーは1977年の初代「V8ヴァンテージ」や、1977年と1979年にル・マン24時間レースに出場した「DBS」ベースのレーシングマシンであるRHAM/1「Muncher」などからインスピレーションを得た特別なモデル。
アストンマーティンの創業110周年にちなみ、110台のみが生産されます。
最高出力715馬力、最大トルク753Nmを発揮する5.2リッターV型12気筒ツインターボエンジンをフロントに搭載し、トランスミッションは専用開発の6速MT。足元には21インチ軽量鍛造ハニカムアルミホイール、800度の高温にも耐えるカーボンセラミック製ブレーキを装着します。
エクステリアで目を引くのはクラシカルな丸型LEDヘッドランプとカーボンファイバー製の大型エアインテーク。V型12気筒ツインターボエンジンの冷却を担うとともに、独自の凄味を与えています。
リア周りではF1マシンの技術を投入したハイパーカー「Valkyrie(ヴァルキリー)」を思わせるLEDテールランプやレトロなダックテールのスポイラー、センター3本出しのステンレスマフラーが個性を主張しています。
2人乗りのコックピットはシンプルかつレーシーな仕立てです。
軽量パフォーマンスシートはウールのツイードで、1959年にル・マン24時間レースで優勝した「DBR1」にインスパイアされたもの。6速MTのギアノブはアルミニウム、チタン、カーボンファイバー、クルミ材から選択可能となっています。
そんな究極のハイパフォーマンスモデルが公開されたのは、11月17日から19日までの3日間、東京・浅草寺(台東区)などで開催された「アストンマーティン アルカディア」でした。
アジア太平洋地域(APAC)に拠点を置くアストンマーティンオーナーたちが集う2年に1度のイベントには、過去100年間における特別なモデル70台以上が集結し、コンクールデレガンスが開催されました。
息をのむような迫力ある展示の一環として、ヴァラーは「DB12」のオープントップモデル「Volante(ヴォランテ)」とともに日本初公開されました。
アストンマーティンは今後、電動パワートレインのスポーツカーに注力していきます。
日本のアストンマーティンオーナーたちに披露されたヴァラーは、純ガソリンエンジン最後のハイパフォーマンスモデルです。貴重なコレクターズアイテムとして手に入れたいと思ったオーナーも多かったことでしょう。