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ホンダが驚きの新「2ドアクーペ」実車展示! スペシャリティ&スタイリッシュな「Prelude」お披露目! 米国での反響は?

くるまのニュース 2023年11月30日 11時50分

LAオートショーにホンダが「プレリュード」をサプライズで展示しました。米国ファンからの反響はどうだったのでしょうか。

■LAオートショーにまさかのプレリュード出展? アメリカでの反応は?

 熱烈なファンも驚いたクルマをホンダはお披露目しました。
 
 スペシャリティな2ドアクーペに対する米国の反響はどうだったのでしょうか。 

 2023年10月25日-11月5日に開催された「ジャパンモビリティショー2023」では、ホンダ「プレリュード」のコンセプトモデルが出展され非常に多くの来場者から注目を集めました。

 そしてその後、11月17日-26日に開催された「LAオートショー」のホンダブースにも同様のプレリュードがサプライズ展示され、こちらも大きな話題となっています。

 プレリュード コンセプトの登場はホンダが2022年4月に発表した四輪電動ビジネスの取り組みにおいて予告されていました。

 電動のスポーツモデルとして「スペシャリティ」と「フラッグシップ」という2種類に相当するスポーツモデルを日本はもちろん世界に投入していくと名言。

 今回、ジャパンもびりLAオートショーに出展された「プレリュード コンセプト」は予告されたスペシャリティに相当します。

 プレリュードはホンダが1978年から2001年まで生産した美しいデザインで知られるスペシャリティクーペです。

 1980年代から1990年代前半まではデートカーの代名詞のようなクルマで20-30代の若者たちに高い人気を博しました。

 その車名が復活することもジャパンモビリティショーにおいては注目を集める理由となったのでしょう。

 まったく新しい車名を冠するよりも、かつて人気があったスペシャリティクーペの名前を使用するほうが圧倒的に注目を集めることになるからです。メディアの関心度も違ってきます。

 アメリカでも日本とほぼ同じ時期となる1997年頃から2001年まで販売が行われており、日本同様に5世代にわたって販売が続けられました。

 ベースとなる「アコード」はアメリカで長年にわたってトップセラーのセダンとなりましたが、プレリュードはそのクーペ版という位置づけでした。

 LAオートショーのホンダブースに掲げられた説明ボードには、下記のように記されています。

「ハイブリッド電気ホンダ プレリュード コンセプトは、ロサンゼルスオートショーで北米デビューし、電動化の未来に向けて爽快な製品を提供するというホンダの取り組みを示しています。

 ホンダの電動化戦略におけるホンダの役割の重要性を象徴する象徴的なネームプレートを備えたこのコンセプトは、運転の楽しさを進化させるために作られた将来のホンダ電動化モデルの序曲(prelude)を表しています。

 この洗練された 2 ドアクーペは初代プレリュードが1978年11月に生産開始されてから45年後に北米でデビューしました。

 自動車愛好家に人気のこのスポーツクーペは2001 年モデルまで5世代にわたってホンダのラインナップに残りました」

 ちなみに、あくまでも「コンセプト」モデルということで、「電動化の未来に向けて爽快な製品を提供するというホンダの取り組みを示している」、「ホンダの電動化戦略におけるホンダの役割の重要性を象徴する存在」、「運転の楽しさを進化させるために作られた将来のホンダ電動化モデルの序曲(prelude)」と、電動化に向けたホンダのこれからの方向性を示したコンセプトカーらしいモデルといえるでしょう。

■アメリカのプレリュードファンはどう感じている?

アメリカではアコードやシビック、インテグラに比べるとプレリュードはやや存在感が薄い印象ですがプレリュードはどのようなイメージのクルマなのでしょうか。

 プレリュード愛好家が集まる「Prelude Dreams」のメンバーはこのように語ります。

「初代プレリュードが発売された1979年頃は、アメリカでホンダ製小型車の評判が高まっていた頃でした。

 初代プレリュードはアコードに搭載されていた1.7リッターSOHC4気筒エンジンを搭載していましたが、最高出力はわずか72馬力でパフォーマンスは当時としては平均的で、0-90マイル/時加速に約19秒が必要でした。

 ホンダ車の評価が確実に高まりつつあるころでしたが、初代プレリュードはパフォーマンスの割には比較的、価格が高かったことやパフォーマンスに魅力がないことで人気はいまひとつでした。

 しかしそれから5世代に至るまでプレリュードは素晴らしい進化を遂げていきます。

 ハンドリングの良さと快適な乗り心地、先進のメカニズムによって徐々に評価を上げていきました。

 若者にとってのあこがれのスポーツカーであるシビックやインテグラに比べると、年齢層が高めのプレリュードはやや地味な存在ではありました。

 しかし、最終モデルとなる5世代目に至っては3万ドル(当時のレートで約300万円)以下で買えるスポーツクーペとしてはステアリングの正確さとサスペンションの安定性の驚異的な組み合わせで圧倒的に高い評価を得ていました」

青いキャリパーがスポーティな走りを予感させる(Photo:Jihun Kim)

 では、アメリカのプレリュードファンはこのたびLAオートショーに出品された「プレリュードコンセプト」をどう思っているのでしょうか。

「プレリュードがLAオートショーに出展されることはまったく聞いていなくてとても驚きました。

 アメリカでの販売が終了して20年以上たちますが、プレリュードの名前が復活することは素直に、とても嬉しいことです。

 最初はBEVなのかと思いましたが、その後、ハイブリッドエンジンだと聞いて安心しました。

 同時に、コンセプトとは言ってもこちらは間もなく市販されるのだろうと確信しています。

 代々引き継がれてきた2ドアクーペの美しいスタイルはプレリュードのイメージそのものです。

『どんな走りをするのか』楽しみですね。メンバーの中でも話題になっています。

 ちょっと地味な存在だったプレリュードが一気にステージに上がってスポットライトを浴びている姿を見て感動しましたよ」

※ ※ ※

 LAオートショーで北米デビューを飾り電動化の未来に向けてスポーティな走りを楽しめる製品を提供するホンダの取り組みを示したプレリュード。

 劇的な進化を遂げつつある自動車の世界においてもドライビングプレジャーを追求し続け、そして継承していく姿勢を示してくれました。

 日本のファンはもちろん、アメリカのファンも発売への期待が大いに高まっているようです。

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