ホンダは2023年11月23日から4日間開催された「名古屋モビリティショー2023」に、来春発売予定の新型「アコード」を一般初公開しました。
■新型「アコード」初の実車披露 発売までに各地で展示
ホンダは2023年11月23日から4日間、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催された「名古屋モビリティショー2023」に出展しました。
同社のブースでは新型「アコード」が一般向けに初公開されています。
アコードは1976年に登場後、「人と時代に調和したクルマ」という思想のもと、ホンダを代表するモデルとして50年近くにわたって展開されています。
北米などの市場ではホンダの主力モデルとしてラインナップされる一方で、日本では先代(10代目)が2023年1月に販売終了。国内ではセダンモデルが消滅していました。
今回投入される11代目アコードは2022年11月に発表後、すでに北米や東南アジア地域で販売されているモデルです。
ホンダによれば、アコードを国内に再投入する背景について「ホンダのセダンを乗り継ぐユーザーやホンダのファンのために日本に投入することを決めた」と説明します。
新型アコードは、国内のホンダ車をけん引する新たなフラッグシップモデルに位置し、上質さや高い走行性能はそのままに、最新の運転支援システム「ホンダ センシング 360」を国内初採用したほか、先進感を高めた機能装備などが採用されたことが特徴です。
日本仕様車のボディサイズは非公開ですが、ホイールベースや全高は先代モデルからは変化させず、全長を延長することでクーペのような流麗なフォルムを表現。
なお北米仕様車のボディサイズは全長4971mm×全幅1862mm×全高1450mm、ホイールベースは2830mmで、これとほぼ同一サイズになると見られます。
また、フルLEDの薄型ヘッドライトや横一文字のテールライトを採用し、ワイド感と先進感を向上。ロー&ワイドなプロポーションが強調されています。
インテリアは近年のトレンドである水平基調のインパネデザインと、フロントグリルをイメージさせる一体加飾を採用。トリム部にはソフトパットを用いたり、ステッチ加工を施すなど上質なイメージをもたせました。
さらに、日本仕様車ではほかの仕向地にはない装備も設定されました。
そのひとつが、センターコンソール中央に初採用した、「エクスペリエンス セレクション ダイヤル」です。
回して押すという直感的な動作でエアコンやオーディオ、イルミネーションを操作するほか、お気に入りの車両状態を登録することで、車内の雰囲気を一変させるカスタムモードを用意しています。
このほか、エアコンや車両状態でカラーが変化するアンビエントライトや12.3インチインフォテインメントシステム、10.2インチのバイザーレス液晶メーターを採用するなど、上質さに加え、先進感を表現しています。
後席の快適性も高められており、助手席肩口部にはパワーシートのスイッチが設けられているほか、リアシートヒーターやウインドウサンシェードも装備するなど、上級セダンのような装備も持っています。
パワートレインは、新世代の2リッターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用。エンジンや2モーター内蔵式CVT(無段変速機)を刷新することで、燃費の向上と意のままの走りを実現しました。
先進運転支援システムには「ホンダ センシング 360」を国内モデル初採用。2025年には高速道路走行時ハンズオフ機能が追加されます。
ホンダ センシング360は、5台のレーダーにフロントカメラを組み合わせ、前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能を設定。360度の車両監視が可能になっています。
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今回の名古屋モビリティショーでは、新型アコードが一般向けに初公開されました。
発売までに全国のディーラーにおいて、特別先行展示が実施される予定です。
なお、先行予約は2023年12月に開始予定で、価格やパワートレイン、装備などの詳細情報は追って明かされるとみられます。