マツダは2023年11月23日から4日間開催された「名古屋モビリティショー2023」に、新型コンセプトカー「MAZDA ICONIC SP(アイコニックSP)」を出展しました。
■「新型ロータリースポーツカー」が名古屋にも登場
マツダは2023年11月23日から4日間、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催された「名古屋モビリティショー2023」に出展しました。
同社のブースでは10月28日に開催された第一回「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開された「MAZDA ICONIC SP(アイコニックSP)」も展示されました。
アイコニックSPは、ロータリーエンジンを搭載した2シータースポーツカーのコンセプトモデルです。
マツダの企業理念である「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」を具現化し、人々の中にある「クルマが好き」という気持ちに応えた未来の提案だといいます。
ボディサイズは、全長4180mm×全幅1850mm×全高1150mm、ホイールベース2590mmとコンパクトに抑えられています。
パワートレインは、最大出力370馬力を発揮する「2ローターRotary-EVシステム」を搭載。
マツダ独自のロータリーエンジンは、様々な燃料を燃やせることが特徴ですが、このエンジンで発電した電気はバッテリーに蓄えられ、モーターで駆動するPHEVとなっています。
バッテリーを搭載しつつも、車両重量はわずか1450kgに抑えられているほか、前後重量配分も理想とされる50:50に近づけることで、高い走行性能を実現しました。
エクステリアはロータリーエンジンのコンパクトさを活かしたもので、往年のスポーツカーである3代目「RX-7」(FD3S型)や初代「ロードスター」(ユーノスロードスター・NA型)などの要素が取り入れられたデザインです。
これに最新の「魂動デザイン」の要素もマッシュアップされており、なめらかで流麗なスタイリングとなっています。
ヘッドライトは上部に開くリトラクタブル式を採用。テールランプは丸目4灯デザインとなり、さまざまなマツダの名車のデザインがオマージュされています。
ボディカラーは「ヴィオラ レッド」で、初代ロードスターの明度・彩度を上げた鮮やかなカラーに仕上げられています。
インテリアは植物由来のファブリックを使うことで、サスティナブルにも配慮されており、エクステリアの鮮烈なレッドとは対照的な藍染のカラーを採用。
インパネやドアトリムはスエード調となっており、ステッチが施されるなど上質な仕上がりですが、直線基調のインパネや大きく張り出したメーターフード、3本スポークのステアリングなどがスポーティさを感じさせます。
ジャパンモビリティショーでの公開時には「RX-7の復活」などと言われ、多くのスポーツカーファンの話題になっていたほか、市販化についても期待がかかっていました。
現時点ではマツダはすぐの市販化予定はないとしつつも、会場での反響次第では今後につながることもあるといい、ジャパンモビリティショーに続き今回の名古屋モビリティショーにおいても注目の存在となっています。
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なお、名古屋モビリティショーにおいてマツダブースでは2/3スケールのロードスターや、改良で新たに設定されたエアログレーメタリックカラーの「ロードスターRF」が出展されました。