スズキの軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」が3代目へとフルモデルチェンジしました。なかでも軽とは思えない上質感のあるインテリアが特徴です。どのようなものなのでしょうか。
スズキの軽スーパーハイトワゴンの「スペーシア/スペーシアカスタム」がフルモデルチェンジし、3代目モデルが2023年11月22日に発売されました。
近年人気の全長が高くてスライドドアを備えた軽スーパーハイトワゴンは、各社がしのぎを削るジャンルです。
そんな激戦区のなかでスズキは、広さやスライドドアの利便性を必然と感じているユーザーに対し、新たな付加価値を盛り込んだ商品としていく必要があると考えて新型スペーシアを開発。
6年ぶりのフルモデルチェンジで3代目へと進化した新型スペーシアは、デザインや快適で居心地の良い室内空間、安全機能などを進化させました。
従来モデルから引き続き、標準仕様のスペーシアとカスタム仕様のスペーシア カスタムを設定し、大容量の“コンテナ”をモチーフとしたデザインを採用。
ボディサイドのビード形状や角を面取りしたような造形によって、頑丈でたくさんの荷物を詰め込めることを印象付け、日常生活が楽しくなるようなワクワク感のあるデザインと使い勝手の良さを表現しています。
遊び心のある外観デザインとした一方、内装は居心地の良さを感じさせるインテリアです。
なかでも新型スペーシアカスタムは、ホテルのラウンジのような上質で華やかな室内を実現。
ブラックを基調としながら、セミマットな質感のボルドーと光沢のあるピアノブラックの加飾により、上質で落ち着いた雰囲気です。
スエード調起毛で仕上げたシート表皮は、見る角度によってはブラックのなかにボルドーが煌めくデザインを採用。ハイブリッド XS/ハイブリッド XSターボは、シートサイド部にツヤのあるパイピングを施したレザー調とすることで、より上質感を高めました。
対する新型スペーシアはブラウンを基調とし、各所にマットな質感のカフェラテ色をアクセントとして配色。アウトドア家具のような心地良い雰囲気のグレー基調のカラーメランジシート表皮を採用しています。
さらに、新型スペーシア/スペーシアカスタムの後席に新たに備わる「マルチユースフラップ」は注目すべきアイテムでしょう。
スズキ初採用となるマルチユースフラップは、フラップの位置や角度を調整することで3つのモードへと展開できる斬新な仕掛けが組み込まれました。
荷物の落下防止をサポートする「荷物ストッパーモード」、走行中の姿勢安定をサポートする「レッグサポートモード」、リラックスできる「オットマンモード」といった3つのモードを設けることで、後席を快適なリビングのようにくつろげるスペースにすることが可能。
なかでもオットマンは、高級ミニバンなどに装備されることが多いアイテムといえ、軽での採用は珍しいでしょう。
スズキによると、たとえば、子どもを習い事などに送迎するときに親がクルマで待機する際、後席のオットマンでゆったり休むといった使い方を想定しているとのこと。
後席中央にはアームレストも備わっており、オットマンやレッグサポートモード」と合わせて使うことで、よりいっそう車内でゆったり過ごすことができそうです。