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日本の「交通指導車」海の向こうで80万円に! 1994年製トヨタ「クラウン」の“青パト仕様”が米オークションに出品

くるまのニュース 2023年12月6日 20時10分

およそ30年前のトヨタ「クラウン」が米オークションサイトに出品され、約80万円で落札されました。「交通指導車」とボディに漢字で書かれているなど、一味違った姿をしていますが、どのような車両なのでしょうか。

■日本の「青パト」がオークションに

 北米のクルマオークションサイト「Cars and Bids」にトヨタの高級セダン「クラウン」が出品され、2023年11月3日に5400ドル(約80万円)で落札されました。パトカーのような見た目をしていますが、どのようなモデルなのでしょうか。

 クラウンは1955年に初代が登場し、現在まで同じ名称を一貫して受け継ぐ、長らく愛されたトヨタにとっても重要なモデルです。

 2022年7月には16代目となる新型クラウンが発表。16代目は、これまでのクラウンとは異なり世界各国へ展開するグローバルモデルとしての役目が新たに加わりました。

 セダンとSUVを融合させた「クロスオーバー」、運転しやすいパッケージでスポーティな走りを楽しめる「スポーツ」、新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応えるという「セダン」、大人の雰囲気で余裕のある走りを持つ機能的なSUVとしての「エステート」と、4つのボディタイプが用意され、世界中の様々な需要に応えます。

 今回、出品されたクラウンは1994年製の9代目です。当時のクラウンはほぼ国内専用車と言って良く、出品車も日本で販売された右ハンドル車です。2023年初めに米国へ渡ったといいます。

 パワートレインは2.0リッター直列6気筒エンジンと4速ATを組み合わせ、最高出力135馬力を発揮します。走行距離は8万7140kmです。

 特徴は、なんといっても黒と白で塗装された日本のパトカーのような見た目です。ただしパトカーとは異なり、屋根には青い回転灯が載っており、側面には「安全指導車」と書かれた漢字が。

 さらに車内には、周囲への呼び掛けや注意するときなどに使うPAシステム(放送拡声器)も搭載しており、これらの状況から、日本では防犯パトロール用に使われていたいわゆる「青パト」と推測されます。

 そのためか、購入者への注意点として、公道を走る際は青い回転灯にカバーをかけるとする覚書への署名が必要としています。

 今回の競売では計24回の入札があり、最終的には5400ドル(約80万円)で落札されました。

 オークションサイトには高画質画像が多数掲載され、車両の状態を詳細に確認できます。

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