マツダは「ロードスター/ロードスターRF」を大幅改良し、2024年1月に発売します。そんな新型ロードスターの最上級仕様にフルオプションを設定すると一体いくらになるのでしょうか。
■ND型で最大の改良を実施!
マツダの2シーターオープンカー「ロードスター」「ロードスターRF」が改良され、新型モデルが2024年1月に発売される予定です。
ライトウェイトスポーツカーとして世界中で愛されているロードスターは、初代モデル(NA型)が1989年に登場。
現行モデルは2015年5月にデビューした4代目(ND型)で、ソフトトップで1.5リッターエンジンを搭載するロードスターと、ハードトップで2リッターエンジンを搭載するロードスターRFをラインナップします。
ND型ロードスターは数回にわたってアップデートをおこなっていますが、今回は現行モデルとして最も大きな改良が加えられました。
改良モデルの新ロードスターは、マツダレーダークルーズコントロール(MRCC)とスマートブレーキサポート(後退時検知機能SBS-RC)を採用。先進運転支援機能を高めるとともに、衝突被害軽減ブレーキ義務化の法改正に対応しています。
走行性能では、「S」グレードを除くMT車にアシンメトリックLSDを搭載。加減速でそれぞれ最適な差動制限力を設定するカム構造を追加することにより、旋回性能が向上しました。
ロードスターに搭載される1.5リッターエンジンは、国内のハイオクガソリンに合わせた専用セッティングを施し、3kWの出力向上を実施。ロードスター/ロードスターRFともに、MT車のアクセル操作時のレスポンスを向上させています。
また、パワーステアリングシステムにも改良が加えられており、ラックの摩擦を軽減しながらモーター制御を改善させることで、すっきりとしたフィートバックを実現したといいます。
そのほか、MT車では横滑り防止装置DSCにサーキット向けのモード「DSC-TRACK」を設定。制御による介入を極力抑え、危険なスピン挙動時のみ介入するようにセッティングしています。
改良モデルでは外観に初めて手が加えられ、前後ライトのデザインを変更。フロントはウインカーおよびポジションランプがLEDになり、ヘッドライト中央部と側面が点灯するデイタイムランニングライトを装備しつつ、テールランプもフルLEDとなり、より立体的なデザインとなりました。
そのほか、MRCCの装備にともない、ロアグリルにレーダーを設置。ホイールデザインが一新され、ボディカラーには「エアログレーメタリック」を追加しています。
内装では、メーターがブラック1色となり、指針もシャープな形状のものを採用。センターコンソールサイドにはソフトパッドを採用するなど、上質なイメージを高めました。
さらに、マルチメディアシステム「マツダコネクト」も刷新され、7インチから8.8インチと大画面化を実現。コネクテッドサービスも強化しています。
全方位で改良がおこなわれた新ロードスターですが、最上級グレードにフルオプションを設定した場合、どれくらいの金額になるのでしょうか。
ロードスターの最上級グレードは、ハードトップのロードスターRFの「RS」グレードです。MT車のみの設定となり、車両価格(消費税込、以下同様)は430万8700円です。
このロードスターRF RSをベースに可能な限りのメーカーオプションを設定してみます。
最上級グレードとあって、RSにはMRCCやBOSEサウンドシステム、ビルシュタイン製ダンパー、フロントサスタワーバーといったアイテムは装着済み。
そのうえで追加可能なメーカーオプションは、ブレーキやアルミホイールのセットオプションがあります。
ブレンボ製のフロント/リアブレーキとレッド塗装のキャリパー、BBS製の17インチ鍛造アルミホイール(ブラックメタリック塗装)がセットになったもので、33万円で装着可能です。
また、特別塗装のボディカラーとして「ソウルレッドクリスタルメタリック」を設定。6万6000円で選択できます。
これらに、オプションとして定番のフロアカーペット(3万1680円/ディーラーオプション)を加えると、最上級のロードスターは473万6380円となりました。
今回は40万円少々のオプションが装着されたことになりましたが、ディーラーオプションにはエアロパーツも多数用意されています。
外観を好みの仕様に仕立てて、諸費用を合わせると、乗り出し価格では500万円を超えることもあるかもしれません。