2023年12月6日、スズキはシリーズ4代目となる新型「スイフト」を正式発表しました。7年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型モデルは、それまでのモデル(3代目)と比較してどのような点が変更となったのでしょうか。
■スズキ新型「スイフト」正式発表! 旧モデルと比べて何が変わった?
2023年12月6日、スズキはシリーズ4代目となる新型「スイフト」を発表。発売は2023年12月13日の予定です。
7年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型モデルは、それまでのモデル(3代目)と比較してどのような点が変更となったのでしょうか。
国内におけるスイフトの初代といえば、2000年に軽自動車用プラットフォームを流用して登場したコンパクトクロスオーバーですが、同車は国外で「イグニス」として展開されていたモデルで、スズキの公式見解として初代を指すのは、その後2004年に登場した、日本としては2代目となるクルマです。
この “初代”スイフトは、まったく新しい“コンパクトカー”として、世界各地での投入を前提に小型車用プラットフォームを新開発されるなどしたスズキの世界戦略車です。
現行モデルとなるのは、2004年に登場したモデルから数え3代目となるモデルで、2016年にデビュー。歴代「スイフト」の良いところを受け継ぎながら、正常進化を遂げています。
そんなスイフトがフルモデルチェンジを迎え4代目となるモデルが、2023年12月6日に正式発表されました。
「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」にて“スイフトコンセプト”として初公開されたモデルとほとんど同様で、2023年11月3日にはティザーサイトもオープンしましたが、今回正式発表となり詳細が公開されました。では、これまで展開されていた3代目と比較してどのような点が変化したのでしょうか。
まず、新型スイフトのボディサイズは、全長3860mm×全幅1695mm×全高1500mmと引き続きコンパクトな5ナンバーサイズに収まっており、先代モデルと比較しても全長が+15mmほど伸びただけにとどまっています。
全長は少し拡大しましたが、最小回転半径は4.8mと、取り回しの良さは健在です。
また、ラゲッジスペースは、荷室開口地上高は705mmで先代モデルと比較し低くなってるほか、開口部高も645mmとなっており+25mmと利便性が向上しています。
さらに荷室最大幅は1155mmで+15mm、荷室最大高は875mmで+5mmとなっており、ラゲッジスペースの収納力も拡大しています。
エクステリアは、一目でスイフトと分かる精悍なデザインは継承しつつも、よりシャープで先進的なデザインへと進化しています。多面体をモチーフにした未来的で個性的なスタイリングを強調します。
ボディカラーには、抜けるような青空の鮮やかさと何処までも続く海の深い透明感を併せ持つ「フロンティアブルーパールメタリック」と、バイオ素材のような先進テクノロジーを感じさせるスムースな質感を持った「クールイエローメタリック」を新色として採用、モノトーン9色、2トーン4色計13パターンのラインアップとなっています。
インテリアは質感が大幅に向上しており、エントリーモデルであっても、所有欲も満たしてくれる仕上がりとなっています。
また、オーディオスペースをインパネ最上部にしたことで視認性を大幅に向上。さらに旧型では最大8インチだったモニターも、9インチの大画面を持つディスプレイオーディオを設定し、より高い視認性を実現しました。
パワートレインは、1.2リッター直列3気筒エンジン、旧型の「K12C」型エンジンから新開発の「Z12E」型エンジンに置き換わっており、より高効率で燃費性能と走行性能を両立したものとなっています。同エンジンの最高出力は82馬力、最大トルクは108Nmです。
またこれまでと同様、エンジン単一の純ガソリンエンジン車に加え、最高出力3.1馬力のモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド車も用意しています。
組み合わせるトランスミッションは、トルクコンバーターに回転変動を効果的に吸収する低剛性ダンパーを採用し、さらに軽量化を図った新開発の高効率CVTを採用し、静粛性と燃費性能に貢献。
また、前述のマイルドハイブリッド車には、5速MTが設定されており、これは国内で展開されるスズキ車では初めてだといいます。
価格は、純ガソリンエンジン車のXGが172万7000円から、マイルドハイブリッド車のHYBRID MXが192万2800円からです。