スズキはコンパクトカー「スイフト」を7年ぶりにフルモデルチェンジしました。デビューしたばかりの新型に対し早くも多くのコメントが寄せられ、注目の高さを示しています。
■ベーシックなモデルに残された貴重な「MT設定」に反響大
2023年12月6日、スズキはコンパクトカー「スイフト」をフルモデルチェンジしました。
7年ぶりの全面刷新となった新型スイフトに対し、SNSなどでは多くの反響が集まっています。
スイフトは、グローバルでの累計販売台数が約900万台に達するスズキの世界戦略車です。
今回発表された新型で4代目(海外で「イグニス」名だった初代を加えると国内では5代目)。
歴代スイフトで支持を集めてきたデザイン性や走行性能をさらに磨き上げながら、新型ではさらに安全装備や利便性の高い装備を充実させたといいます。
新型スイフトのボディサイズは、全長3880mm×全幅1695mm×全高1500mm、ホイールベース2450mm(FFモデル)。
先代(3代目)に比べ全長が15mm拡大したほかは、ほぼ同等の扱いやすい大きさを保ちながら、荷室空間を拡大したり開口部を低くワイドにしたりするなどし、使い勝手をさらに高めています。
パワートレインは、高効率化した新開発の1.2リッターガソリンエンジンを採用し、同様に新開発されたCVTと組み合わされました。
また、モーター機能付発電機「ISG」と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドモデルも先代同様に設定されました。
発電効率を高め実用燃費も向上し、カタログ燃費は24.5km/L(CVT・FFモデル/WLTCモード燃費)をマークします。
加えて、このマイルドハイブリッドは、新型でも設定が残された5速MT車とも組み合わされました。
国内のスズキ車で「MT+ハイブリッド」の組み合わせは、これが初だといいます。
安全面では、先進運転支援機能「スズキ セーフティ サポート」を最新仕様にアップデート。
ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポートII」は、先代スイフトよりも画角や検知エリアを拡大し、自転車や自動二輪車、交差点などの検知も可能としました。
また、アダプティブハイビームシステムや、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能・停止保持機能付)、車線維持支援機能、車線逸脱抑制機能など、走行支援機能も充実させています。
新型スイフトの販売価格(消費税込み)は、172万7000円から233万2000円です。
なお発売は、CVT車は12月13日から、5速MT車は2024年1月17日からそれぞれ行われる予定です。
■今回見送られた「次期スイフトスポーツ」に対するコメントも
フルモデルチェンジした新型スイフトに対し、SNSなどでは早くも多くの声が寄せられています。
多かったのは「200万円以下でマニュアルある!」「庶民の味方!」と、MT設定が継続したことについてのコメントです。
「スポーツモデルではない普通のクルマでMTあるの希少」とあるように、国内でこうしたベーシックなモデルでMT設定が残されているのはかなり珍しく、一定の需要を呼びそうです。
また「スイフトスポーツのモデルチェンジまだ?」「現行も1年遅れだったから来年になるのかな」と、継続販売されるスポーツハッチ「スイフトスポーツ」のフルモデルチェンジに対し、アツい思いをはせる声も少なくないようです。
さらに新型スイフトのMTとハイブリッドの組み合わせに対し「次期スイフトスポーツもこれか」と納得する声も。
実は海外仕様では、現行型スイフトスポーツにMTとハイブリッドを組み合わせたモデルがラインナップされていることが知られており、それを指しての発言とみられます。
「1.2のマニュアルでも十分楽しそうだし迷う」と、まだ見ぬ次期型スイフトスポーツと早くも比較しているコメントが印象的でした。
現行型スイフトスポーツは、2023年10月(MTは11月)に一部改良を実施したばかりで、しばらく続投されるとみられます。
こちらのフルモデルチェンジの動向についても気になるところです。