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11月にイチバン売れたクルマは? 唯一「2万台超え」記録!? 新車の「長納期問題」解決傾向か 23年11月度販売台数発表

くるまのニュース 2023年12月6日 17時40分

2023年11月度の車名別販売台数ランキングが発表されました。登録車と軽自動車で販売トップ10にランクインしたのはどのクルマなのでしょうか。

■ホンダ「流麗SUV」好調か 軽は「トップ2」が刷新

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2023年12月6日、2023年11月の車名別販売台数ランキングを発表しました。

 自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。

 なお、発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車では、トヨタ「ヤリス」としてコンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。

 軽自動車ではスズキ「スペーシア」には「スペーシア」、「スペーシアカスタム」、「スペーシアギア」が含まれるなど、同名シリーズでは全体が合算されています。

●2023年11月 登録車 ブランド通称名別 新車販売速報 登録車ベスト10

 ・1位:トヨタ「ヤリス」1万6895台
 ・2位:トヨタ「カローラ」1万3313台
 ・3位:トヨタ「シエンタ」1万1194台
 ・3位:トヨタ「ルーミー」1万1194台
 ・5位:ホンダ「ヴェゼル」9396台
 ・6位:トヨタ「プリウス」8399台
 ・7位:日産「ノート」6866台
 ・8位:日産「セレナ」6824台
 ・9位:トヨタ「ノア」6802台
 ・10位:トヨタ「アクア」6527台

●2023年11月 軽四輪車 通称名別 新車販売速報 乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」2万1097台
 ・2位:ダイハツ「タント」1万5988台
 ・3位:スズキ「スペーシア」1万1407台
 ・4位:スズキ「ハスラー」8731台
 ・5位:ダイハツ「ムーヴ」7292台
 ・6位:ダイハツ「タフト」6634台
 ・9位:ダイハツ「ミラ」6019台
 ・10位:スズキ「ワゴンR」5777台
 ・7位:日産「ルークス」5491台
 ・位:三菱「デリカミニ/eK」4927台

 2023年11月の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「ヤリス」(販売台数1万6895台)が首位を獲得しました。2023年に入ってから11ヶ月連続で1位を維持しています。

 2位はトヨタ「カローラ」、3位がトヨタ「シエンタ」と「ルーミー」が同数と、3位までのランキングには変化はありませんでした。

 一方で、9月では14位、10月は8位と月ごとに好調なホンダ「ヴェゼル」がトップ5入りを果たしました。

 ヴェゼルは2021年4月に現行型の2代目が登場。クーペスタイルの流麗なボディとなったほか、2モーターハイブリッド「e:HEV」による高い走行性能が特徴です。

 なお、20位以内のランキングでは、7車種がミニバン、6車種がクロスオーバーSUVもしくはシリーズ中にSUVモデルを設定している車種で、こうしたボディタイプの需要が多いことを示しています。

 軽自動車では、ホンダ「N-BOX」(2万1097台)が1位を獲得。軽自動車全体では17ヶ月連続で首位の座を保持し、登録車を含めた全体では4ヶ月連続で1位を獲得したほか、11月度に唯一の2万台超えを記録しました。

 以降は、2位がダイハツ「タント」、3位がスズキ「スペーシア」、4位スズキ「ハスラー」、5位にダイハツ「ムーヴ」が続きます。6位までは11月のランキングと変化はありませんでした。

 N-BOXは2023年10月5日に3代目が発売。キープコンセプトにしつつも、視界の広さや内外装がリフレッシュされています。

 新型の発売直後であるため、いわゆる「新車効果」については不明ですが、徐々に納車が開始されるとみられるため、この先も「日本一売れているクルマ」の称号を継続できるかが注目です。

 また、ライバルとなるスペーシアも2023年11月22日に3代目が発売されました。デザインを一新し、安全性能や快適装備を一新しています。

 両車は高い全高に後席両側スライドドアを持つ軽スーパーハイトワゴンで、軽自動車ではもっとも人気ジャンルとなっています。

 ランキングでも上位を席巻しているため、2モデルの登場により今後順位が変化する可能性があります。

 なお、登録車・軽自動車全体では、前年同月比で100%を超えるクルマが多くあり、一部では改良や刷新が行われていないのにも関わらず200%を超える台数を記録したクルマもあります。

 これは、2021年前半に始まった世界的な半導体不足による部品供給の不透明性や、コロナウイルス感染拡大による工場閉鎖などで新車の長納期化が続いていた問題に目処が立ち、相次いでいた受注停止なども徐々に改善されてきていることを示唆しています。

 半導体不足はまだ完全に収束してはいませんが、各社ともに素材調達の見直しなどを図っており、公式サイトで示している納期の目安も短縮する傾向が見られています。

※ ※ ※

 以上のランキングを登録車・軽自動車で合算すると、2023年11月の販売台数ランキングは以下のようになります。

●2023年11月 販売台数ランキング ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」2万1097台
 ・2位:トヨタ「ヤリス」1万6895台
 ・3位:ダイハツ「タント」1万5988台
 ・4位:トヨタ「カローラ」1万3313台
 ・5位:トヨタ「シエンタ」1万1194台
 ・6位:トヨタ「ルーミー」1万1194台
 ・7位:スズキ「スペーシア」1万1407台
 ・8位:ホンダ「ヴェゼル」9396台
 ・9位:スズキ「ハスラー」8731台
 ・10位:トヨタ「プリウス」8399台

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