1997年のダイハツ「ミゼットII」が米オークションサイトに出品され、約110万円で落札されました。どのような車両なのでしょうか。
■走行距離10万km超の「ミゼットII」が登場
北米のクルマオークションサイト「Cars and Bids」にダイハツの軽貨物車「ミゼットII」が出品され、2023年11月25日に7950ドル(約110万円)で落札されました。どのようなモデルなのでしょうか。
ミゼットIIは、3輪小型トラック「ミゼット」のデザインとコンセプトを継承して1996年に登場しました。
ミゼットIIは3輪ではありませんが、軽自動車の規格よりさらに小さく、スペアタイヤを搭載するフロント部にカエルのような丸目2灯を配置した外観が特徴です。
価格は46万9000円(消費税別)からと安価に設定されていましたが、生産はハンドメイドとなっており、これは熟練者の技術を若い人に伝承することと、熟練者の技能を十分に活用することが目的だったといいます。
ミゼットIIは斬新なコンセプトのクルマでしたが、通常の軽トラックの積載量や使い勝手には劣り、小型ボディのメリットも道路整備された現代では発揮できず、2001年に生産を終了します。
今回、出品されたミゼットIIは1997年製です。2023年10月に米国へ渡り、テキサス州で登録されたといいます。走行距離は10万3359kmです。
荷室やエアコンを装備しているほか、後部のサイドウィンドウは上に跳ね上がる形で開くポップアウト式となっています。ホイールとシフトノブのみが社外品に交換されています。
パワートレインは、最大出力約30馬力、最大トルク37lb-ftを発揮する659ccの3気筒エンジンと3速ATの組み合わせで、後輪駆動です。
今回の競売では計14回の入札があり、最終的には7950ドル(約110万円)で落札されました。
オークションサイトには高画質画像が多数掲載され、車両の状態を詳細に確認できます。