名古屋高速道路公社が、業務で使用するパトロールカーを名古屋モビリティショー2023に出展しました。なぜ大型のSUVを採用するのか話を聞きました。
■「ランクル」や「CX-5」をパトロールカーに採用
2023年11月に開催された名古屋モビリティショー2023には「はたらくクルマコーナー」が設けられていました。そこに展示されていたのが、名古屋高速道路公社の交通管理用パトロールカーです。このベース車や用途などについて、話を聞きました。
名古屋高速道路公社のパトロールカーは、管理している高速道路で事故などが発生した際に出動で使います。車内には回転灯や無線機、ロードコーン(パイロン)といった多くの装備を載せています。
今回展示されたパトロールカーのベース車は、マツダのSUV「CX-5」です。これまでトヨタのSUV「ランドクルーザー(ランクル)」を使用していましたが、現在新型ランクルの人気が高く納車待ちを伴う状態となっているため、追加でCX-5を採用したとのことです。
価格は、車体費用に加えパトロールカーへの改造費が500万円ほどするそうです。ルーフに備わった大きな警告灯などを見るとベース車からかなり様変わりしていますし、改造費の高さもうなずけます。
また、車内には無線機などを追加し、いつでも連絡が取れるようになっています。
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CX-5はマツダの中でも大きめのSUVですが、この名古屋高速道路公社に限らず、各地の高速道路事業者はこの手のパトロールカーにさらに大きなランクルなどの大型モデルを採用しています。
オフロードを走ることはなさそうなので、トヨタ「C-HR」などでも需要を満たせる気もしますが、会場のスタッフいわく「豊富な積載量と走行性能に鑑みて採用している」とのことです。
前述のとおり、パトロールカーは様々な装備を搭載するため、大きな車内空間が必要です。そしてさらに、高速道路での合流なども考えると、車両が重くなっても十分な速度を出せなければなりません。
それらを満たすためには、やはりランクルのような大型モデルが必要となるそうです。
実際に会場のスタッフから「ランクルタイプが使いやすい」といった声も聞かれました。