毎年1月に開催される「東京オートサロン」に日本自動車大学校(通称NATS)は様々カスタムカーを展示しています。過去にはどんなモデルがあったのでしょうか。
■驚き! トヨタ「アルファード」がここまで変わった!
千葉県にある自動車専門学校の日本自動車大学校(通称NATS)では、毎年1月に開催される「東京オートサロン」に様々カスタムカーを展示しています。
2024年に向けても個性的なカスタムカーを製作していると言いますが、過去にはどのようなモデルがあったのでしょうか。
日本自動車大学校は、学生達が作り上げたカスタムカーを20年以上東京オートサロンに展示してきました。
過去には、過去にはトヨタ「86」ベースのランボルギーニ「ウルス」みたいなモデル、レクサス「LM300h」のデザインに見立てた「LM800T」、日産「フェアレディZ」ベースの「GT-R(R35)」、さらにスズキよりも先に作った「ジムニー5ドア」など、多岐にわたるカスタムカーが存在。
東京オートサロン2023では、トヨタ「86」をベースにトヨタ「GR GT3 Concept」や、マツダ「ロードスター」をベースにした「MAZDA RX3 CABRIOLET」、「ダットサン ブルーバード(P411型)」レストアが展示されました。
その中でも大きな話題となったのがトヨタ「アルファード」をベースにした「アルファードスーパーデューリートラック」(以下アルファードトラック)です。
デューリートラックとは、後輪片側2輪の計4輪化された仕様のピックアップトラックとなり、北米などで見かけるカスタム手法。
コンセプトについて担当を担当した学生(当時)は「アメリカのビルダーが日本のファミリカーをカスタムしたら? という設定で日本でお馴染みのアルファードでインパクトのあるカスタムを目指した」と話しています。
ボディサイズは全長6.6m×全幅2.4mという北米などで展開されるフルサイズピックアップトラック並み。
見た目は、フロントから見れば青いボディカラーのアルファードですが、横や後ろから見ると、大きな荷台が備わっています。
荷台部分は、トヨタ「ハイラックス」のパネルなどを組み合わせることで制作。
さらにアルファードは後席スライドドアが採用されていますが、アルファードトラックでは、マツダ「MX-30」や「RX-8」のような観音開き(フリースタイルドア)に置き換わっています。
製作過程について、前出の学生は次のように話しています。
「車体を延長するということで強度、重量の兼ね合い(公認取得の為)に苦労しており、頑丈な作りになるように仕上げています。
またスライドドアを観音開きにするカスタムは想像以上に大変だった部分で、閉じたときに収まりが良いようすることなども苦労しました」
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なおこのアルファードトラックは、東京オートサロン2023の「東京国際カスタムカーコンテスト ミニバン・ワゴン部門」で優秀賞を獲得するなど、高い評価を受けました。
そんなNTASは東京オートサロン2024に向けて、成田校からカスタムカー3台、袖ケ浦校からレストア車両1台、モータースポーツ科、研究科から各1台ずつ。そして広報で使用している移動教室車両の計7台を展示する予定です。
どのようなクルマがお披露目されるのか、次回のNATSブースを注目せずにはいられません。