カスタムカー&チューニングカーの祭典「東京オートサロン」。20年以上も出展している日本自動車大学校(通称NATS)は「東京オートサロン2023」に懐かし名車を展示しました。
■イエロー&グリーンのボディカラーがいい感じのマツダ車とは
毎年1月に開催される「東京オートサロン」ですが、2023年開催時にはかつてマツダが展開していた「サバンナGT(輸入名:RX-3)」のようなモデルが展示されていました。
黄色いボディが印象的な「NATS RX-Cabriolet」とはどのようなモデルだったのでしょうか。
このRX-Cabrioletは、自動車専門学校の日本自動車大学校(通称NATS)に通う学生たちが製作したものです。
NATSは、東京オートサロンに20年以上も出展しており、毎回個性あふれるモデルを披露しています。
東京オートサロン2023では、いくつかのモデルのひとつとしてRX-Cabrioletを展示。
RX-Cabrioletは、マツダ「ロードスター(ND型)」をベースにしたカスタムカーです。
見た目は、かつてマツダが販売していたサバンナGT(RX-3)を意識した丸目4灯かつメッシュグリルが印象的なデザインとなり、まさに現代に蘇ったと言えるモデルとなります。
インパクトのあるイエロー&グリーンのボディカラーを採用する他、テールランプには「グランドファミリア(4ドア)」のものを流用して装着するなど、マツダファンの心をくすぐります。
ボディサイズは全長約4300mm×全幅約1800mmとなり、ベースのロードスターよりも長く広くなっているようです。
制作背景について、担当した学生は次のように話していました。
「中古車も高騰しているいま、旧車は欲しいがとにかく敷居が高く、ただでさえ購入価格が高いうえ維持費、メンテナンスにかかる費用を考えたら簡単には手に入れられません。
さらに、僕ら若い世代にはとてつもなく高いハードルなんです。
そうしたこともあり、現代のクルマのメンテナンス性や維持費でルックスは旧車という理想形のモデルケースとしてチャレンジしていました」
また苦労する部分としては、以下のように話しています。
「NDロードスターのきれいなラインやシルエットと真逆とまではいわないですが、形のベクトルが違う両車のつじつま合わせが難しいです。
ロードスターの良さもできるだけ残したいと思っていました。
ボディの造形は主に鉄板で作っており、前後のバランスを取るのが大変でした。
新規パネルを製作し既存のフェンダーやボディと合わせていくのですが板金加工で左右対称にすることや上手くR(局面)を作るのがとても難しかったです」
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サバンナGT(RX-3)は、1978年に生産終了となっりましたが、NATSの学生たちの手により東京オートサロン2023で再び脚光を浴びました。
そんなNATSでは、東京オートサロン2024に向けて、全幅がクルマ2台分ありそうなモデルや、丸目ライトが印象的なレトロなモデル、小さな2ドアGT-R風モデルなど、計7台を展示する予定です。