世界には想像もつかないほど桁外れな規模でつくられた「超豪華キャンピングカー」が存在しています。オーストリアの大型キャンピングカー「GLOBAL XRS 7400」もそんな1台です。
■もはや「自宅より広い」!? オフロード走行も可能な「GLOBAL XRS 7400」
アウトドアブームの広がりを受け「車中泊」が可能なキャンピングカーに対する注目度が高まっています。
そんなキャンピングカーは、国内ではワンボックスバンなどの商用車がベースになることが多いですが、世界には想像もつかないほど桁外れな規模でつくられた超豪華キャンピングカーも存在しています。
オーストリアに本拠を置くACTION MOBIL Companyは、1979年に創業した老舗キャンピングカービルダーです。
MANやメルセデス・ベンツのトラックをベースにオフロードキャンパーを製造・販売しており、現在までに250台以上のクルマを生み出してきたといいます。
2022年8月には、ドイツに本社を置く商用車メーカー「MAN」が製造する大型トラック「TGS」をベースにした大型キャンピングカー「GLOBAL XRS 7400」を発表し、話題を呼びました。
高い走破性を誇るTGSの3軸・6輪駆動仕様をベースに、オフロードキャンピングカーに仕立てたスペシャルモデルです。
ボディサイズは全長9900mm×全幅2470mm×全高3850mm。
車体重量は18トンで、最高出力630馬力を発揮するエンジンを搭載し、全車軸のディファレンシャルロックなどにより、どんな地形でも最適なトラクションと安全性を確保しているといいます。
フロントのキャビン部には、本革で仕立てられベンチレーション機構やヒーターも付いたドライビングシートとパッセンジャーシートを装備し、長距離ドライブでも快適に過ごすことが可能です。
そして注目は室内です。
大型のキャビンの後部には大型の就寝用ベッドが用意されているほか、豪華なラウンジを思わせるソファとテーブルがセットされたダイニングが備わり、床暖房まで完備されているといいます。
このスペースはシートアレンジにより、就寝スペース用の大型エクストラベッドにも早変わりできます。
屋根には傾斜可能なソーラーパネルを装備。ピーク時に1.7kWを供給し出力2万2000Wh、容量800Ahのバッテリーパッケージに電力を蓄積し、さらに走行充電機能も備えています。
またキッチンスペースにはミーレ製の最新機器を使用し、IHクッキングヒーターや電子レンジなどが設置されるほか、175リットルの収納力を持つACTION MOBIL社製冷蔵庫やドラム式洗濯機、シャワースペースやトイレなどが設置。
世界旅行でも、自宅と変わらない快適な生活が可能となっているのです。
このほかオリジナルの装備やカスタマイズなどにも個別対応し、ユーザーの要望に応じています。
GLOBAL XRS 7400価格は、個別カスタマイズなどに対応することから公式ウェブサイト上では掲載されていません。
欧州メディアの報道によると、およそ98万6000ユーロ（日本円換算で約1億5300万円）とも報じられており、極めて高価で贅沢なモデルといえそうです。