国道1号島田金谷バイパスの4車線化工事に伴い、新大井川橋を含む旗指IC~大代IC間で下り車線が移設されます。
■旗指IC~大代IC間で対面通行解消
国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所は2023年12月7日、国道1号島田金谷バイパスの4車線化工事に伴い、21日昼頃に、新大井川橋付近の下り車線(名古屋方面)を移すと発表しました。
島田金谷バイパスは静岡県の島田市野田(野田IC)と掛川市佐夜鹿を結ぶ延長10.4kmの信号のない道路です。大井川は現在2車線(片側1車線)の新大井川橋で渡ります。バイパスは東側(野田IC)で国道1号藤枝バイパス、西側で国道1号日坂バイパスにそれぞれ直結しています。
2005年3月に静岡県内を東西につなぐ国道1号の藤枝・掛川・磐田・浜名の4バイパスが無料化されて以降、島田金谷バイパスの交通量は増えており、ボトルネックの新大井川橋は朝夕を中心に渋滞しているといいます。
さらに新東名高速の開通以降、新大井川橋は島田市街から新東名の島田金谷ICに向かう際のルートにもなり、さらに西側の菊川ICでは静岡空港や御前崎港につながる地域高規格道路「金谷御前崎連絡道路」にも接続予定であることから、今後さらに重要さが増す見込みです。
そこで、2車線で開通していた島田金谷バイパスは2012年度から4車線化事業が進められており、新大井川橋を含む旗指(はっさし)IC~大代IC間は、2024年度中の完成に向けて工事が進行中です。
新大井川橋は既存の橋の南側に新しい橋がすでにできており、12月21日からは、旗指IC~大代IC間の下り車線が新しい下り線用スペースに移されます。
これにより、同区間はまだ1車線ずつのままですが、対面通行が解消されるとともに、できたばかりの新大井川橋の下り線側を一般のクルマが初めて走ることになります。
今後、同区間では中央分離帯などの工事が行われる予定です。
浜松河川国道事務所によると、島田金谷バイパスの全線が4車線化した場合、野田IC~菊川IC間の所要時間は上下線ともに今より7分短い11~12分程度になる見込みです。