レクサスが2023年12月下旬に発売予定の新型「LBX」は、コンパクトサイズながらも豪華な内装が特徴です。どのようなものなのでしょうか。
■全長4.2mのコンパクトサイズに「クラス超え高級内装」採用
レクサスは2023年11月9日、新型「LBX」の日本国内仕様車を発表しました。2023年12月下旬の発売を予定しており、まもなく販売がスタートします。
LBXはコンパクトサイズに上質な仕立てとなっていることが特徴ですが、内装はどのようなものなのでしょうか。
新型LBXは、レクサスブランドでは最小となるSUVの新型モデルです。
ボディサイズは全長4190mm×全幅1825mm×全高1545mm、ホイールベースは2580mmと、現在販売されている「UX」や過去に販売されていた「CT」よりもコンパクトな全長です。
コンセプトは「高級車の概念を変えるサイズのヒエラルキーを超えた次世代レクサスモデル」とし、コンパクトながらも走りやデザインも追求したモデルだといいます。
プラットフォームはトヨタ「ヤリス」や「アクア」などと同じコンパクトカー向けのTNGA GA-Bですが、これにレクサス専用開発を施したうえ、サスペンションやブレーキなどもチューニングするなど、レクサスの提唱する乗り味「Lexus Driving Signature」にマッチする操縦安定性を実現しました。
パワートレインは1.5リッター3気筒エンジンにモーターを組み合わせるハイブリッドで、駆動方式はFFまたは4WD（E-Four）を用意します。
デザインコンセプトは「Premium Casual（プレミアム カジュアル）」とし、コンパクトさにとらわれない存在感と上質感を併せ持つクロスオーバーを目指したと説明します。
エクステリアは、スピンドルグリルを昇華させ、空力性能を意識した新テーマ「ユニファイドスピンドル」を採用。大きく張り出した前後フェンダーやワイド＆ローなデザインにより、動力性能の高さを表現しています。
インテリアはレクサス車共通の「Tazuna Concept（タヅナコンセプト）」を採用し、プレミアムコンパクトにふさわしいしつらえにこだわったといいます。
インパネは水平基調ですが、ドアトリムまで繋がった連続的なデザインにすることで、包み込まれるような感覚を表現。アンビエントイルミネーションを装備するなど、落ち着きのある空間を演出しています。
ラインナップは、主に内外装の仕立てが異なる3タイプを用意し、「Cool（クール）」「Relax（リラックス）」「Bespoke Build（ビスポークビルド／抽選受付終了）」が設定されています。
ベーシックなクールでは、セミアニリン本革×ウルトラスエード素材を用いたコンビシートが装備され、ドアアームレストやコンソールなどにスエード調素材が用いられています。
内装色はブラック＆ダークグレーのみですが、シートやコンソール、ドアトリムなどにはタンカラーのステッチが施されるなど、オシャレに仕上がっています。
リラックスはシート全体がセミアニリン素材となり、アームレストなども合成皮革「L tex」を採用。インテリアはサドルタンとブラックが用意され、このうちブラックでは白ステッチがあしらわれるなど、シックで大人びた雰囲気です。
そしてビスポークビルドはこの2タイプとは異なるオーダーメイドモデルで、表皮色やシートベルト、ステッチ糸の色変更、配色構成やトリム部の加飾の追加が可能です。
ステアリングやセンターコンソールの側面部、シートの肩口部のカラーも変更でき、「LEXUS LBX Bespoke Build」のメタルプレートも備わるなど、特別感のある仕上がりです。
内装色はビスポークビルド専用となる「オーカー」「ダークローズ」「ソリスホワイト」が3種類用意されます。
これに加え、エクステリアカラーやビスポークビルド専用アイテムを組み合わせることで、約33万通りの組み合わせが可能だといいます。
それぞれ、異なったコーディネートとなっていますが、コンパクトサイズのSUVとしてはかなり豪華な仕上がりで、まさに「小さな高級車」と呼べるような贅沢なモデルとなっています。
新型LBXの価格（消費税込）は460万円から576万円です。