ランボルギーニのスーパーSUV「ウルス ペルフォルマンテ」の警察車両がイタリア国家警察に納車されました。どのような車両なのでしょうか。
■666馬力の「ウルス ペルフォルマンテ」が警察車両に!?
ランボルギーニは2023年12月12日、イタリア国家警察(Polizia di Stato)に「ウルス ペルフォルマンテ」の警察車両を納車しました。
同日には納車セレモニーがおこなわれ、ランボルギーニ自動車会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏が、警察本部長のヴィットリオ・ピサーニ氏の立ち会いのもと、内務大臣のマッテオ・ピアンテドージ氏にキーを手渡しました。
ランボルギーニとイタリア国家警察のコラボレーションは2004年に開始。今回納車されたウルス ペルフォルマンテはハイウェイポリスに導入される6番目のモデルとして、臓器や血漿の緊急医療搬送を含む特別サービスに使用されます。
ウルス ペルフォルマンテは、最高出力666馬力、最大トルク850Nmを発揮する4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速はわずか3.3秒、最高速度は306km/hを達成。
クラス最高のドライビング・ダイナミクスと相まって、2022年に有名なパイクスピーク・ヒルクライムで市販SUVのベストタイムを更新しています(10分32秒064)。
そんなスーパーSUVのウルス ペルフォルマンテを、ランボルギーニの技術者が警察仕様に仕立てました。
カラーリングはランボルギーニ・チェントロ・スティーレによってデザインされたもので、イタリア国家警察のクラシックなブルーとホワイトが組み合わされ、トリコロールのバンドがベルトラインにあしらわれています。
ドアには警察のロゴが反射フィルムで施され、ルーフにはブルーLEDライトを備えたライトバーとツートンカラーの電動サイレンが取り付けられました。
コックピットには、装甲された武器箱やフリップダウン式のメッセージ・ディスプレイ、トランク内のサービス機器や救急対応用の除細動器を収納するための特別なコンパートメントなど、公安サービスに不可欠なさまざまな装備がカスタマイズされています。
さらに、臓器輸送用のポータブル冷蔵庫が装備されており、内部温度を継続的に監視するためのディスプレイとデータロガーも搭載されました。
ランボルギーニ自動車会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は、「イタリア国家警察との20年にわたる協力関係を継続できることを大変嬉しく思います。私たちのクルマが公的な任務、とりわけ人命救助のための重要な作戦に使用されていることは、私にとってもランボルギーニにとっても誇りです」と述べています。