2024年1月12日から14日に開催される「東京オートサロン2024」。長年出展しているNATSは新たなカスタムカーを製作中ですが、過去にはどのようなモデルがあったのでしょうか。
■2ドアスポーツの「86」が4ドア化!? 「あったらいいかも」を実現!(画像提供:NATS)
毎年1月に開催される「東京オートサロン」ですが、1997年から長年出展しつづけているのが日本自動車大学校(通称NATS)です。
2024年に向けても個性的なカスタムカーを製作していますが、過去にも話題となったモデルが多数存在します。
そのひとつとして4ドア化されたトヨタ「86」がありました。
ハチロクといえば、かつてトヨタが発売していた4代目「カローラレビン/スプリンタートレノ」の形式名「AE86」を由来としたモデルです。
発売後に漫画・アニメ「頭文字D」などの世界的人気もあり、瞬く間に日本を代表するクルマとして知られるようになりました。
そして、2012年にはトヨタからハチロク(AE86)を継承し、スバルと共通開発した「初代86」が誕生します。
その後、2021年には2代目として「GR86」が登場するなど、いまなお国産スポーツカーの代名詞として活躍しています。
そんな初代86をベースにNTASが製作したのが「LS86」と呼ばれるモデルで、東京オートサロン2020でお披露目されました。
86は2ドアの4人乗りというパッケージとなり、後席はお世辞にも広いものではありません。
もちろんそれは、スポーツカーとして割り切った考えのもとで計画されたものです。
そうした中で見た目は初代86ながら4ドアの5人乗りというのがLS86の特徴となります。
これは、トヨタ「カムリ(2012年式)」をベースに見た目を初代86に仕立てたカスタムカーです。
LSとは、「Livability(居住性)にSportsを」というコンセプトが由来となっており、大人5人でも広々乗れるスポーツセダンをテーマにカムリを家族で楽しめる86に仕立てモデルです。
見た目は、初代86(前期型)前後バンパーなどを加工して装着しており、ヘッドランプ・テールランプ・サイドマーカー・バックフォグなどはVALENTI製を使用しています。
足回りは、テイン製のサスペンションキットや、ワーク製19インチホイールにニットー製245/20R19を装着するなど、走りも意識した仕様となっています。
そんなLS86について、過去にNATSの担当者は次のように説明していました。
「86の顔面とリア回りをスワップしたことで『まるで純正の様に』をサブコンセプトとして掲げています。
そのため、派手なカスタムではないですが、『あったらいいのにな』を実現した1台です。
ベースはカムリとなり、トヨタカローラ千葉株式会社の協賛により、86のセダンを製作しました。
車体の完成も車検も順調に進んだ1台でもあり、東京オートサロン2020での評価も高かったです」
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そんな4ドアスポーツカーといえるLS86を製作したNATS。
2024年も迫力のあるモデルやレトロなモデル、スポーティなモデルなど様々なカスタムカーを展示する予定です