キャッシュレス決済が進み、現金を持たないという人も増加傾向にあります。しかし、コインパーキングなどではまだまだ「現金支払いのみ」という注意書きを目にすることも少なくありません。
■コインパーキングで現金がない! どう対処すればいい?
近年ではキャッシュレス決済が進み、現金を持たないという人も増加傾向にあります。
しかし、コインパーキングなどではまだまだ「現金支払いのみ」という注意書きを目にすることも少なくありません。
もし、コインパーキングでの精算時に現金がなかった場合はどう対処すれば良いのでしょうか。
日本では世界的に見てもまだまだ現金社会と言われる一方で、コンビニエンスストアをはじめとした日常的に利用するお店のほとんどでキャッシュレス決済が利用可能です。
それでも一部の飲食店などでは、まだまだ「現金支払いのみ」などの注意書きの張り紙があることは少なくありません。
仮にそれらのお店を利用した後に現金がないことに気がついた場合は、スタッフなどがその場にいることから、何かしらの対処法を練ることができます。
しかし、コインパーキングではまだまだキャッシュレスが進んでいないにもかかわらず、無人であることがほとんどのため、対処の方法がないように思えます。
そのような場合の対処法について、都内のコインパーキング事業の担当者は、次のように話します。
「お手元の現金がない場合は、まずは駐車場に設置されている看板に書かれているヘルプデスクにお電話ください。
ヘルプデスクからは、どの時間帯にどのようなクルマが入庫したかの確認ができるだけでなく、出庫の許可も可能です。
現金がない場合は、その事情をお伝えいただき、後日銀行振込などでご対応いただけるようになっておりますので、ご安心いただけます。
また、振込手数料等はお客様のご負担にはなってしまいますが、それ以外で追加の費用がかかるということもありません」
このように、駐車場の緊急連絡先などに連絡を入れることで、手持ちの現金がなくてもクルマを出庫することができるようです。
その際は、自身が入庫した時間帯、車種、クルマの色、ナンバー、駐車券の番号などを伝えて、間違いが発生しないようにしっかりと伝える必要があります。
そのほかにも、近くの交番などに行けば「公衆接遇弁償費」という名の緊急時に現金を貸してくれる制度が存在します。
しかし、これは必ずしも貸してくれるわけではない点に注意が必要です。
■駐車券を無くしたらどうしたらいい? クルマを出すことが出来る?
仮に現金を持っていなくても、駐車場の緊急連絡先などに電話することで出庫できます。
それでは、駐車券などを無くしてしまった場合はどのように対応すれば良いのでしょうか。
この場合も、同じように緊急連絡先に電話を入れての対応が求められますが、料金形態に違いが発生する可能性があります。
現金がない場合は、駐車券の番号を伝えることで、事業者側は明確に入庫の時間を把握できることから、損害費用など追加の料金を取られることがありません。
しかし、駐車券を無くしてしまうと「駐車券紛失料金」を請求されることがあります。
これは、近年ほとんどの駐車場ではカメラなどが設置されて入庫の時間帯などが把握できるようになっている一方で、搭載されていない駐車場も存在します。
そういった事業者にとっては、入庫時間が証明できないため、最大料金に近い金額を請求せざるを得ないという状況が発生します。
一方で、後日駐車券を発見できた場合は自身が入庫していた適正金額を支払うだけで済むということもあります。
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手元の現金がない場合や、駐車券を無くしてしまった場合でも、駐車場の緊急連絡先に電話を入れることで、出庫そのものは可能となっています。
しかし、このような手間がかからないようにするためにも、精算時には「現金を用意しておく」という当たり前の準備はしておいたほうがいいでしょう。