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えっ…なぜ「ゴールド免許」剥奪? 無事故無違反でも「ブルー免許」に格下げ? 意外と知らない条件とは?

くるまのニュース 2024年1月5日 9時10分

運転免許証は、帯の色に応じてゴールド免許、ブルー免許、グリーン免許と呼ばれることがあります。無事故・無違反の象徴ともいえるゴールド免許ですが、実は事故や交通違反を全くしていないドライバーでもブルー免許になってしまうことがあります。

■無事故無違反のゴールド免許なのに…なぜブルー免許になる?

 無事故・無違反の象徴ともいえるゴールド免許ですが、実は事故や交通違反を全くしていないドライバーでもブルー免許になってしまうことがあります。
 
 では、それは一体どのようなケースなのでしょうか。

 運転免許証は、帯の色に応じてゴールド免許、ブルー免許、グリーン免許と呼ばれることがあります。

 この帯の色は、基本的に免許更新年の誕生日の41日前を起算日とした過去5年間に、交通違反やケガのある事故(人身事故)を起こしたかどうかによって変わります。

 たとえばゴールド免許は「優良運転者」に区分されるドライバーで、継続して免許を受けている期間が5年以上、なおかつ交通違反や人身事故を起こしていない人が対象であり、有効期間が5年です。

 なお、ケガのない物損事故(飲酒運転や当て逃げなどを除く)であれば点数が加算されないため、事故を起こしてしまってもゴールド免許には影響しません。

 またブルー免許は「一般運転者」と「違反運転者」、「初回更新者」に区分されるドライバーが対象であるものの、その区分内容がそれぞれ異なります。

 具体的には、継続して免許を受けている期間が5年以上、なおかつ違反点数3点以下の軽微な違反が1回のみの人は「一般運転者」として有効期間が通常5年である一方、交通違反を複数回した場合や人身事故を起こしてしまった人は「違反運転者」として有効期間が3年と短くなります。

 そして継続して免許を受けている期間が5年未満で、違反や事故の有無が「違反運転者」に該当しないドライバーは「初回更新者」といい、免許の有効期間が3年です。

 さらに初めて運転免許を受ける人は「新規取得者」に区分され、有効期間が3年のグリーン免許となります。 
 
 これらの中でもゴールド免許は、免許更新時の講習が他の免許区分と比べて短時間で、手数料も安く済みます。

 また、自動車保険の保険料が割引されるといった優遇も受けられるため、ドライバーの多くがゴールド免許の取得・維持を目指しています。

 前述のように、ゴールド免許は無事故・無違反を達成した場合に取得できる免許といえますが、実は事故や交通違反を全くしていないドライバーでも「ブルー免許」になってしまう事例があります。

■これが「ブルー免許」になる条件! どんな内容?

 それは有効期間内に免許更新をおこなわず、免許をうっかり失効してしまったケースです。

 海外旅行や入院、収監されていたなどの「やむを得ない理由」がある場合は、失効後6か月以内であれば適性試験と講習のみで免許の更新手続が可能であるうえ、ゴールド免許がそのまま引き継がれます。

 しかし仕事が忙しくて更新に行けなかった、更新時期を忘れていたといった事情は「やむを得ない理由」には当たらないためゴールド免許は引き継がれず、ブルー免許に変わります。

 また、このような「うっかり失効」の期間が6か月以内であれば適性試験と講習を受けるだけで免許を更新できます。

 しかし、もし免許の失効期間が6か月を超えて1年以内になると仮免許の手続きからスタートしなければいけません。

ゴールド免許維持は難しい?

 つまり、仮免許の適性試験に合格して「仮運転免許証」を取得し、その後本免許試験(学科、技能、適性)を受け直す必要があります。

 そのほか、失効期間が6か月を超えると、たとえ「やむを得ない理由」があってもゴールド免許は継続されないため注意が必要です。

 警察庁交通局運転免許課が公表している「運転免許統計令和4年版」という資料によると2022年中、免許を失効後に再取得した「失効新規」は26万4916人であり、意外にも多くの人が免許を失効させていることが明らかになっています。

 またSNS上でも「引っ越し後に住所変更を忘れていて、免許の更新ハガキが届かず失効してしまった」「仕事が忙しくて失効したことある」といった声が複数寄せられていました。

 運転免許の住所変更や、免許証の有効期間のチェックを忘れずにおこなうことが大切です。

※ ※ ※

 ゴールド免許を取得・維持するためには交通違反や人身事故を起こさないことがポイントです。

 一時停止でしっかりと止まっていないといった運転のクセは自分では分かりにくいため、定期的にドライブレコーダーや同乗者に確認するなど、自身の運転を見直すと良いかもしれません。

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