セダンやSUVを横から見ると後席ウインドウ付近に「謎の小窓」があります。どのような意味があるのでしょうか。
■後席ウインドウの小窓の意味は?
クルマのトレンドは時代によって大きく変わり、シルエットも時代や技術の進化に合わせて変化しています。
その中でサイドビューの美しさも求められますが、「後席ウインドウの小窓」にはどのような意味があるのでしょうか。
サイドシルエットは、ピラーの太さや形状によって大きく見え方が変わります。
例えばトヨタ「クラウン」では、14代目と15代目以降の比較すると太かったCピラーが細くなり、代わりに小窓が追加されるようになりました。
ちなみにピラーとは柱を意味する言葉でクルマの場合は、フロントガラスを支える柱を「Aピラー」、フロントドア後部にある支柱を「Bピラー」、リアガラスを支える柱を「Cピラー」といいます。
そしてCピラーに小窓が追加されることにより、従来のサイドウインドウ数が2枚から3枚となり、左右合わせて6枚の窓になることから「シックスライトウインドウ」と呼ばれています。
セダンを始めSUVなどでも見られる小窓ですが、どのような意味があるのでしょうか。
採用の経緯としては、デザイン的な要素が多いようで、Cピラーを薄くガラス部分を拡大することで、ルーフからラゲッジスペースまでのデザインを流麗にできることがあげられます。
ほかにもシックスライトウインドウにすることで、室内空間においてもメリットがあり、トヨタ広報部の担当者は次のように話します。
「室内におけるメリットとしては、採光できる範囲が広くなり室内を明るく演出できるほか、窓部分が広がることで体感・視覚的に室内が開放的に感じられることが挙げられます」
最近のほとんどのクルマは、ウエストラインが高くなってきたこともあって、閉鎖感を感じやすくなりました。
しかし、シックスライトウインドウを採用することで開放感が向上することは間違いないでしょう。
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また新型「クラウンセダン」では、従来のクラウンと比較するとCピラーが細くなり、シックスライトウインドウのサイズが大きくなっているように見受けられます。
新型クラウンセダンでCピラーが細くなった背景には、ボディ剛性向上などの技術面によるものなのか、前出の担当者は以下のように話します。
「従来型からセダンでは6ライトウインドウのデザインを採用しておりますが、Cピラーの形状・ウインドウサイズの違いについては、純粋にデザインによる違いです」
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伸びやかなシルエットの演出につながるシックスライトウインドウは、リアビューの印象を決める重要な部分なのです。