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ガソスタに行列!? 洗車は「手洗いと機械式」どっちが良い? 「洗車機NG」なクルマは? 過去には「車内水浸し」

くるまのニュース 2023年12月30日 9時10分

愛車を洗車する場合「手洗いと機械式」どっちが良いのか悩むことがあります。では、それぞれのメリット・デメリットにはなにがあるのでしょうか。

■手洗い洗車と機械式洗車それぞれのメリット・デメリットとは?

 年末年始になるとクルマをキレイししたい人がガソリンスタンドや洗車場に行列を作っています。
 
 そんなクルマの洗車ですが、手洗いで洗うべきか、洗車機で洗うべきかです。実際のところ、どちらが良いのでしょうか。

 洗車をおこなうとなれば、基本的にガソリンスタンドに行って洗車機で洗ってもらったり、手洗いをお願いしたり、または自分で洗うなどいくつかの方法があります。

 ここで迷うポイントが、洗車機で洗うか、手洗いにするかです。

 どちらの洗車方法を選べばよいのでしょうか。この疑問について、都内のガソリンスタンドのスタッフは次のように話しました。

「コストや時間を抑えたい場合は、洗車機で十分ではないかと思います。

 ただし、長い目で見た場合は、手洗い式のほうが傷はつき難い傾向にあります。

 どうしても車体の傷が気になるという場合は手洗い式のほうがおすすめです」

 普段から乗っているクルマに少しでもキズが付いてしまうのを避けたいと考えている場合、手洗いのほうがおすすめのようです。

 さらに、手洗い洗車について、前出のスタッフはさらにこう話しています。

「手洗い洗車は、隅々まで洗えるというのがメリットのひとつだと思います。

 手洗いの場合、泡を事前にかけてから洗いますので、泡がワンクッションとなりボディにも優しいです。

 ただし、機械式と比べて時間がかかるため、急ぎの場合にはそこがネックとなるポイントです」

 手洗いでは、日常的に使用しているクルマのボディにダメージを残さずに、細かいところまで綺麗に洗うことができます。

 また、ガソリンスタンドで手洗いを頼む場合、値段も洗車機と比べてかなり割高です。

 通常、機械洗車の値段が300円や500円からなのに対し、手洗いはほとんどの場合最低でも2000円以上かかります。

 一方、機械洗車については、前出のスタッフは次のように話します。

「機械洗車の最大のメリットは、金額と時間の速さです。

 デメリットとしては、手洗い式と比べると車体への当たりが強いという面でしょうか。

 ただ、最新の洗車機は布ブラシもしくはスポンジブラシが多いため、昔に比べたら傷つき難くはなっています」

 機械式洗車は安い金額で洗車できるのが特徴。その上で、時間も拭くところまで終えても10分15分程度と、まさに安く早く洗車を済ませることができます。 

 洗車機はコスパと時短に優れているのに加えて、単純な水洗い以外にも撥水コーティングや高圧洗浄など複数のコースから選択可能です。

 少し前まではボディへの当たりが強い点が車体へキズを付けてしまうという懸念がありました。

 しかし、最新式の洗車機では車体への当たりを和らげながら綺麗にできる布ブラシやスポンジブラシが導入されており、そこまで気にする必要はないようです。

 ただし、長い目でみれば手洗いのほうが傷をつけずにきれいな車体を保てるかもしれません。
 
 手洗い洗車と機械式洗車のどちらかが特に優れているというわけではありません。

 それぞれのライフスタイルや考え方に合わせながら選択するとよいでしょう。

※ ※ ※

 なお「洗車機NG」というクルマも存在。洗車機の注意書きをよく見ると、全長が長すぎる、全高が高すぎるクルマや、ルーフにキャリアが設置されたクルマ。

 さらには取り外しのできないアンテナが付いているクルマなどは洗車できないと明記されています。

 その他、過去に都内のガソリンスタンドでは2020年11月5日に発表されたホンダ「オデッセイ(マイナーチェンジモデル)」のスライドドアが「洗車中に勝手に開く恐れがある」という注意文章を掲載されました。

 これは「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」というドアノブにふれることなく、流れる光に手をかざすことでパワースライドドアの開閉が可能となる機能が、洗車機のブラシに反応することで開閉してしまい、車内が水浸しになる事例があったようです。

 この機能が付いている場合は事前にオフにすることが推奨されます。また新たに2023年12月に発売された新型「オデッセイ」にはこの機能は付いていません。

■洗車をする際の注意点とは? コーティング直後に洗車をしてもいいの?

 洗車の方法は人それぞれですが、いずれにせよ洗い方やコンディションによってはクルマを傷つけてしまうおそれがあります。

 ここで、洗車をする際の注意点についてみていきましょう。

 まず、洗車前には砂や埃を落とすようにしてください。

 砂がついたままブラシで擦ると、砂がボディを引っ掻き、傷がついてしまうおそれがあります。風が強い日などは砂をかぶってしまいがちなので、洗車は避けたほうがよいかもしれません。

 また、炎天下の日に洗車をおこなうと、ボディを拭き上げる前に水分が蒸発してしまい、水垢が残ってかえって汚れてみえてしまうこともあります。

 暑い日が続く夏を迎える前に、一度洗車をしておくといいかもしれません。

洗車機には様々な条件が存在する(画像はイメージ)

 加えて、洗車のときの悩みとしてよくあげられるのが、カーコーティングをした後に洗車をしてもよいのかという疑問です。

 とくにコーティングをしたあとのクルマを洗車機にかけるのは不安だという人も多いのではないでしょうか。

 これについて、前出のガソリンスタンドスタッフは次のように答えています。

「コーティングを依頼した店から特に何も言われていない場合は問題ないかと思います。

 ただ、コーティングを安定させるために一定期間は機械洗車を避けなくてはならない場合などもあります。

 これはコーティングの種類によって異なるので、適宜確認するようにしましょう」

 コーティングにも様々な種類がありますが、場合によっては、ブラシの摩擦でコーティングに傷が入ってしまうこともあります。

 なるべく優しく洗えるように、コーティングしたクルマの場合は手洗い洗車にしておくほうが無難といえます。

 
※ ※ ※

 手洗い、洗車機、どちらが良いのかに関して、キズなどが付くのを防ぎながら細かい部分まで綺麗にしたいなら手洗い洗車。

 時間をかけずにコスパよく多少はキズが付いても気にしない場合は機械式洗車が適しているといえます。

 総合的なメリット・デメリットについて考えながら、自分にとって合っている方法を選択するようにしましょう。

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