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スズキ新型「軽ワゴン」新次元の後席空間が“推しポイント”! 新型「スペーシア」使い勝手がスゴい! 快適性アップの秘策とは?

くるまのニュース 2024年1月7日 10時10分

スズキ「スペーシア/スペーシアカスタム」がフルモデルチェンジしました。新型モデルは使い勝手や快適性が向上しており、なかでも後席の装備が充実しています。

■「後席の快適性と便利さ」はとくにこだわった

 スズキは軽スーパーハイトワゴンの「スペーシア/スペーシアカスタム」を全面刷新し、3代目となる新型モデルを2023年11月に発売しました。
 
 新型スペーシア/スペーシアカスタムは。コンテナをモチーフとしたワクワクするデザインとともに、安心・快適・便利の3つを大きく進化させて登場。
 
 同車のチーフエンジニアの鈴木猛介さんがいうように、とくにこだわったのは「後席の快適性と便利さ」です。

 スズキ初となる新装備「マルチユースフラップ」により、新次元の空間を実現した後席にビックリ。でも、そこはコツコツと真面目なクルマづくりをモットーとするスズキだけに、室内空間の快適性から収納スペース、ラゲッジスペースまで、使い勝手を全体的に向上させています。

 まず、従来から広大だった室内空間は、天井部の形状変更などでさらに広がり、室内長が15mmアップした2170mm、室内高が5mmアップした1415mmに拡大。ヘッドクリアランスは上に6mm、斜め上方向に7mm広がっており、前席のショルダールームも5mm拡大して、さらにゆったりと過ごせる空間となりました。

 そして、時代の変化に伴ってしっかりとユーザーの使い方を見極め、アップデートしてきたのがフロントの収納などの使い勝手です。

 助手席の前にはビッグオープントレイがあり、ボックスティッシュとスマホが並べて置けるフラットなスペースが出現。近くにUSB電源ソケットがあるので、充電しながら置けるのが便利です。

 そして、停車中には、ちょっとしたテーブル代わりとしても使えそうなところもさすが。その下には引き出し式のインパネボックスがあり、ボックスティッシュを隠して収納したい人はここに。もちろんグローブボックスも備わっています。

 運転席側には、手帳やポーチなどが入るインパネアンダートレーやオープントレイが便利。フロントドアアッパーポケットは、リップクリームやのど飴などこまごました物の収納に適しているアイディアものです。

 インパネ左右に備わるドリンクホルダーは四角い紙パック飲料にも対応しており、さらに助手席のドリンクホルダーは格納式で、630mlのペットボトルまで入るように設計されました。

 そのほか、スズキお馴染みの助手席アンダーボックス、フロントアームレストボックス、マイボトルも入るフロントドアポケットなど、生活の必需品がすっきりと片付くような収納スペースとなっています。

■3つの使い方ができる「マルチユースフラップ」とは

 軽自動車というと、後席に収納スペースが少ないモデルが多い印象ですが、新型スペーシアは今回の“推し”が後席ということもあって、スマホなどの収納もしやすいシートバックアッパーポケットをはじめ、後席の右側にはリヤクォーターポケットがあり、子どものオモチャなども入るように。リアドア両側にペットボトルホルダーも備わります。

 そして、その後席ですが、新たに装備された「マルチユースフラップ」は前方に最大120mm、30mmずつ4段階で引き出すことができ、角度は最大112度まで3段階に変更可能なうえ、3つの使い方ができます。

 ひとつめは、停車中に限りますが、オットマンとして足を伸ばしてリラックスする使い方。背もたれがリクライニングするので、センターアームレストに腕をのせて、ゆったりとした姿勢でくつろぐことができました。

スズキ新型「スペーシア」(マルチユースフラップ/オットマンモード)

 ふたつめは、走行中に脚部を支えることで安定感をアップしてくれるという、レッグサポート。

 スズキの調べによると、使用時と未使用時で着座時の体圧分布を測定したところ、使用時の方が背中が背もたれに密着していることと、尻下の体圧がふくらはぎに分散しているという結果が出たとのこと。揺れや振動に対しての負担を減らし、快適に過ごすことができるようになっています。

 みっつめは、フラップを最大角度に固定して使う、座面に置いた荷物の落下防止ストッパー。

 買い物かごや段ボール(2Lペットボトル6本分)、小型スーツケースなど、荷物の大きさに合わせてフラップの位置が変えられるという配慮がすごい。これがあれば、下り坂や万が一の急ブレーキでも、荷物が転がり落ちにくくなるというのはとても安心です。

 また、従来から備わっていた、エアコンの風を素早く室内全体に循環させることができる天井のスリムサーキュレーターは、フラップ形状を見直すなどによってさらに静かになったというのも嬉しいポイント。風速感は先代同等を確保しているといいます。

 広大な室内空間だからこそ、空調へのこだわりは快適性に直結するところ。きめ細かな改良に感心しました。

 ちなみに、上級グレードの後席左右に備わる折りたたみテーブルは形状が変更されました。500mLの紙パック、細いマイボトル、幼児用マグまで収まり、タブレットを立てかけておけるストッパーがつき、近くにはUSBも設置されています。

 コロナ禍によって、車内時間を充実させたいと考える人が増えたことで、こうした装備にも力を入れたとのことでした。

 さて、最後にラゲッジの進化をチェックすると、後席が5:5分割でダイブダウンするのは従来と同じですが、その後席格納時のフロアが40mm低床化。これによって荷室高が1150mmとなり、床面角度も0度になりました。

 自転車を積むときにタイヤをのせて滑らせることができるガイド溝も健在で、26インチ自転車でもハンドルと天井の間に隙間ができ、積み込みがよりスムーズになったといいます。

 さらに、助手席までフラットになる機能も引き継いでおり、スノーボードなどの長尺物が積みやすいのも新型スペーシアの魅力。前席の背もたれを90度に倒せば、フルフラットになって車中泊や休憩スペースとしても活躍します。

 こうして新型スペーシアの使い勝手を見てくると、運転する人やメインで使う人がより便利になったのはもちろん、後席の人の不満を徹底的に排除。乗る人全員が、それぞれに便利に快適に過ごせる空間を手に入れたと感じました。

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