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苦手な人多い? 「クルマの左寄せ」見づらい左前「車両感覚」どう把握? 分かりやすい“コツ”をJAFが公開

くるまのニュース 2024年1月9日 9時10分

「クルマの左寄せ」は苦手な人が多いと言います。見づらい車両感覚を身につける簡単な方法とはどのようなものなのでしょうか。JAFがコツを公開しています。

■苦手な「クルマの左寄せ」のコツを紹介!

 日本の道路を走るクルマのほとんどが右ハンドルであり、それゆえに運転席から見えにくい「左寄せ」を苦手とするドライバーがいます。
 
 実はちょっとした工夫によって車両感覚を身につける方法があるのですが、一体どのようにすれば良いのでしょうか。

 日本の道路は左側通行であり、交差点での右折時や対向車とすれ違う際などの運転のしやすさから、基本的には右ハンドルが採用されています。

 現在は外国車ですらも、左ハンドルの割合が輸入新車の5%程度と言われており、日本ではほとんどのクルマが右ハンドルといえるでしょう。

 しかし右ハンドルのクルマは運転席から左側部分が見えにくく、交差点の左折時や狭い道でのすれ違い時などに「左寄せ」を苦手とするドライバーが散見されます。

 SNS上においても自動車ユーザーから「幅が広いクルマだと狭い道での左寄せが難しい」「クルマの大きさの感覚が分からない」などの声が寄せられていました。

 最近はセンサーで周囲の障害物を検知できる機能を搭載するクルマも多くなり、そういった機能を上手く利用して左寄せをおこなうこともできますが、運転をサポートする機能がないクルマを使っているドライバーも数多くいるでしょう。

 そのような中、JAFのホームページにおいて、ちょっとした工夫で車両感覚を身につける方法が紹介されています。

 では、クルマの左寄せに関してはどのような方法が有効なのでしょうか。

 まず、JAFのホームページでは駐車場の白線など目印となる線を利用して練習する方法が挙げられています。

 具体的には、目印とする白線の上にクルマの左前輪と後輪を乗せ、クルマが白線と平行になるようにセッティングします。

 次にドライバーが正しい運転姿勢を取り、運転席から白線の見え方を確認します。

 車種やドライバーの体格、シートの位置などによって見え方は若干異なるものの、乗用車の場合はボンネットの中央あたりに白線が見えます。

 その白線の見え方を記憶し、普段の運転で左寄せをする際の目安にすることで、車両感覚をつかめるようになるという方法です。

 とはいえ、慣れるまでは白線の位置が覚えられないというドライバーもいるかもしれません。

 その場合はクルマの左前輪・後輪を白線の上に乗せた後に運転席から白線の見え方を確認し、白線の延長線上、つまりダッシュボードの中央部分にふせん紙やテープなどを貼って目印にすると良いでしょう。

 ただし家族がクルマを共用で使用している場合や他の人が運転した後などは運転席のシート位置が変わり、白線の目安としていた位置がズレてしまうケースがあるため注意が必要です。

 また、ふせん紙やテープで目印を付けたからといって白線のギリギリを狙って運転すると左側にある民家の壁や縁石などに接触するおそれがあります。

 車両感覚がつかめていないうちは、目印よりもやや内側を意識して走るなど慣れるまで練習することが大切です。

 そのほか、より万全な対策としてはクルマの左前に「コーナーポール(フェンダーポール)」と呼ばれる棒を設置する、左側のサイドミラーにカメラを取付けてモニターで確認するといった方法もあります。

 いずれも後付けで設置できるため、運転に不安がある場合にはそのようなアイテムの使用を検討してみましょう。

※※※

 現在、クルマの左前の部品を取り外し、そこからクルマの通信システムに侵入して鍵を開ける「CANインベーダー」と呼ばれる車両盗難の手口が増加しています。

 そんな犯人が作業できないようクルマを壁側に左寄せして駐車することが有効な対策のひとつと言われています。

 クルマの「左寄せ」は盗難防止にも役立つため、練習してみると良いかもしれません。

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