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日産のミニバン「NV200バネット」が「ダッジバン」のようなカルフォルニアスタイルに!? アルパインがカスタマイズカー3車種を初公開

くるまのニュース 2024年1月10日 20時40分

アルパインニューズは、同社オリジナルカスタマイズカーシリーズブランド「キャルズ モーター」を発表するとともに、同ブランドの新たなカスタマイズカーである「ソノバ」「ベアス」「ベアスプラス」の3車種を初公開しました。

■アルパインスタイルが展開する新たなカスタマイズカーシリーズブランド

 カスタマイズカーの企画、開発、販売を行うアルパインニューズは2024年1月9日、メディア向けに開いた発表会で、同社のオリジナルカスタマイズカーシリーズブランド「Cal’s Motor(キャルズ モーター)」を発表するとともに、同ブランドの新たなカスタマイズカーである「Sonova(ソノバ)」「Beas(ベアス)」「Beas+(ベアスプラス)」の3車種を初公開しました。

 同社では既に、トヨタ「ハイエース」をベースにした「カリカ」と、トヨタ「ライズ」をベースにした「ハバナ」をオリジナルカスタマイズカーとして販売を開始しており、デザイン面はもちろん、機能面でも好評を博していると言います。そんな中、もっと多くのユーザーに同ブランドのテーマである「カルフォルニアドリーミン」の世界観を体感してほしいと、新たな3車種をラインナップに追加しました。

 今後は、「カリカ」と「ハバナ」も今回初公開した3車種と併せて「キャルズ モーター」ブランドとして扱うとのことです。同ブランドは「最先端のクルマに、旧(ふる)き良き美しさと個性」をコンセプトに展開していくとしています。

■日産「NV200バネット」がベースの「Sonova(ソノバ)」

 角型4灯のヘッドライトやメッキパーツが特徴的な「ソノバ」は、日産「NV200バネット」をベースにしたカスタマイズカー。フロントグリル上部から下部にかけて、なだらかに傾斜がつけられた「逆スラントノーズ」のフロントマスクは、1970年〜1980年代に流行したカリフォルニアのアメ車カスタムカーをリスペクトしており、そのスタイルは「ダッジバン」や「シェビーバン」「アストロ」をほうふつとさせます。

「Sonova(ソノバ)」は日産「NV200バネット」をベースにしたカスタマイズカー

 装備は「ルーバークロームメッキグリル」「クロームメッキフロントバンパー」「LEDヘッドライト(角型4灯)」「シーケンシャルウインカー」「ホイール/タイヤ」「クロームメッキリアバンパー」「テールランプ」「エンブレム(クロームメッキタイプ)」「ALPINE製ディスプレイオーディオ」などを標準とし、ALPINE製の「リアビジョン」や11型カーナビ「BIG X」などは、オプションで選択が可能となっています。

「NV200」をベース車種とした理由について、同社代表取締役の酒井龍哉氏は「サイズも手ごろで街乗りやスーパーの買い物にも気軽に使え、かつ7人が乗車できる3列シートを備え、さらに、納期面で安定的に供給できる『NV200』は、ベース車両としては最適だと考えました」としています。

 車両本体価格は税込み428万円〜(諸経費別途)となっており、2WDは2列シートの5人乗り/3列シートの7人乗り、4WDは2列シートの5人乗りが選択可能です。

■スズキ「ジムニー」がベースの「Beas(ベアス)」

 インパクトのあるフロントグリルと、メッキパーツを各部に配置した「ベアス」は、スズキ「ジムニー」がベース。小さい車格でも大きく魅せることができるフェースラインを採用し「カッコ可愛(かわい)い」スタイルを実現しています。

「Beas(ベアス)」はスズキ「ジムニー」をベースにしたカスタマイズカー

 装備は「スクエアクロームメッキグリル」「クロームメッキフロントバンパー」「LEDヘッドライト」「ポジションライト・ウインカー」「ホイール/タイヤ」「クロームメッキリアバンパー」「テールランプ」「エンブレム(クロームメッキタイプ)」「ALPINE製ディスプレイオーディオ」などを標準とし、ALPINE製の「デジタルミラー」や「サウンドシステム」などは、オプションで選択が可能となっています。

 車両本体価格は税込み298万円〜(諸経費別途)です。

■スズキ「ジムニー シエラ」がベースの「Beas+(ベアスプラス)」

「ベアスプラス」は、スズキ「ジムニー シエラ」をベースにしたカスタマイズカーです。装備は「ベアス」と同様ですが、「ジムニー シエラ」をベースにしていることにより、軽乗用車ではなく小型乗用車となります。

「Beas(ベアス)」はスズキ「ジムニー シエラ」をベースにしたカスタマイズカー

 車両本体価格は税込み318万円〜(諸経費別途)です。

■「カリカ」に2つの特別仕様車が登場

 また本発表会では、「カリカ」に「Mini-Van(ミニバン)パッケージ」と「Retreat(リトリート)パッケージ」の2つの特別仕様を発売することも発表されました。

「リトリート パッケージ」は着脱式のテーブルを採用したことにより対面シートにすることも可能

 2つの特別仕様車を発売する背景として同社は、ユーザーから「3列シートが欲しい」「大人数で移動したい」「車中泊やプライベート空間を手軽に手に入れたい」といった声が多くあり、その期待に応えるためとしています。

「ミニバン パッケージ」は、ベース車両のシートを交換し、3列目のシートを装備したことにより8人乗りを実現。ISO FIXに対応したバタフライ式REVOシート、3点式シートベルトを採用したことにより、安全な移動を可能にしたとしています。また、フルフラットでのベッド化で手軽に、そして快適に車中泊が実現できると言います。さらに、シンクやコンロといった簡易キッチンを装備したことによりアウトドアシーンでの活用ができ、特殊用途自動車(8ナンバー)としての登録になるとのことです。

「3列シート(3点式シートベルト)」「シンク」「コンロ(着脱式)」「収納」を主要装備とし、車両本体価格は税込み648万円〜(諸経費別途)となっています。

 一方で「リトリート パッケージ」は、前席3人、後席3人の合計6人が乗車でき、着脱式のテーブルを採用したことにより対面シートでの食事やワーキングスペースとしての活用を実現。「自分だけの移動できる隠れ家」といった仕様になっています。「ミニバン パッケージ」同様にシンクやコンロといった簡易キッチンを装備したことによりアウトドアシーンでも活用でき、こちらも特殊用途自動車(8ナンバー)としての登録になるとのことです。

「ベッド兼用マルチシート(3人掛けシート)」「シンク/シャワーセット」「サイドキャビネット」「スイッチングパネル」を主要装備とし、車両本体価格は税込み568万円〜(諸経費別途)となっています。

「ミニバン パッケージ」「リトリート パッケージ」ともに、2024年1月12日〜14日に幕張メッセ(千葉市)で開催される「東京オートサロン2024」の同社ブースにて予約受付を開始。同時に、全国に6店舗展開するアルパインスタイル各店でも予約を開始するとしています。

■「アルパインスタイル沖縄」は2024年2月下旬オープン

 さらに本発表会では、2024年2月下旬に、沖縄県豊見城市にあるショッピングセンター「豊崎ライフスタイルセンターTOMITON」に、同社店舗の7店目となる「アルパインスタイル沖縄」がオープンすることも発表されました。

同社店舗の7店目となる「アルパインスタイル沖縄」のイメージ

「アルパインスタイル沖縄」では、これまでのアルパインスタイル店舗での取り扱い製品に加え、レンタカー事業を展開。キャルズ モーターにラインナップしている車種や、アルパインの製品を装着したレンタカーを配車し、同店舗では、レンタカー事業者向けの車両販売やリースといった事業も展開するとしています。

■「東京オートサロン2024」で新車種を展示!

 今回初公開された3車種も、先行販売されていた2車種同様に、旧き良きカリフォルニアで生まれたカーカルチャーをリスペクトした、現代のクルマにはないヴィンテージ・フィールを味わえるスタイルになっているそうです。

「ハバナ」(左)、「カリカ リトリート パッケージ」(中央)、「カリカ ミニバン パッケージ」(右)

 同社カスタマイズカーの合計年間生産台数については、月100台ペースの1200台を想定しており、そのうち先行で受注していた「カリカ」「ハバナ」の納車待ちが900台ほどあるため、300台ほどを今回発表した3車種で割り振る想定としています。現時点では「ソノバ」を200台、「ベアス」および「ベアスプラス」を計100台で想定しているとのことですが、顧客の反響次第では割合を変更する予定だと言います。想定以上に同社カスタマイズカーの反響が多く、生産のキャパシティーを課題にあげています。

 ※ ※ ※

 今回発表された「ソノバ」「ベアス」「ベアスプラス」は、2024年1月12日〜14日に幕張メッセにて開催される「東京オートサロン2024」の同社ブースにて展示し、同時に予約受付を開始するとのこと。「カリカ」「ハバナ」も展示予定だそうです。アルパインスタイルのブース場所は、中ホール5です。

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