クルマに貼られた「リボンの形のステッカー」を見かけたことはないでしょうか。これが一体何を意味しているのかを解説します。
■クルマに貼られた「リボン」の正体は
街中で「リボンの形のステッカー」が貼られたクルマを見掛けることがあります。
形は同じリボンでも、サッカーチームのエンブレムが描かれていたり、アニメのキャラクターが描かれていたりとデザインは様々。
このリボンのようなステッカーは一体何を意味しているのでしょうか。
このクルマに貼られたリボンのようなステッカーは「リボンマグネット」と呼ばれるもので、「リボンドネーション」という社会貢献活動の一環です。
リボンマグネットを購入することで、その金額の一部がマグネットの発行団体に寄付されるという仕組みとなっており、購入したユーザーはマグネットをクルマに貼ることによって、支援の意思表示を表すことが可能。
例えば、社会支援や医療支援を行うNPOや団体が寄付アイテムとして「支援リボンマグネット」を発行したり、Jリーグやプロ野球のチームがチームアイテムとして「応援リボンマグネット」を販売したりしています。
さらに、アーティストがチャリティー活動のひとつとしてリボンマグネットを販売し、売り上げの一部を寄付するといったことも珍しくありません。
このようなリボンドネーションは、元々はアメリカで生まれた支援活動。
もともとアメリカには「兵士の無事の帰還を祈る」という目的で、黄色いリボンを庭の木などに結ぶ習慣が古くからあります。
そして2003年にアメリカ・ノースカロライナ州のマグネット製造工場がこの風習にならい、イラク戦争に行った兵士の無事を祈って黄色のリボンマグネットを製作したのが、リボンドネーションの誕生したきっかけです。
その後、リボンドネーションは新しい社会貢献活動としてアメリカ全体に広がり、支援内容によってさまざまな色のリボンマグネットが誕生。日本では2005年から販売が始まり、現在も広がりを見せています。
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このようにクルマに貼ってあるリボンのようなステッカーは、手軽に社会支援活動に貢献したり好きなスポーツチームの応援につながるアイテムでした。
現在も様々な団体がリボンマグネット活動を実施しているので、自分の支援したい団体や活動がマグネットを発行しているかチェックしてみてはいかがでしょうか。