日本自動車大学校(NATS)は「東京オートサロン2024」で、「CORONA-OG」を展示しました。
■国産旧車がまるでアメ車に! コロナのローライダー
「東京オートサロン2024」で、日本自動車大学校(NATS)は「CORONA-OG」を展示しました。
ベースとなるトヨタ「コロナ(RT20系)」をアメリカンなローライダーへとカスタムを施したものです。
コロナは1960年にデビュー。トヨタが大いに開発に注力した小型乗用車として登場し、トヨタ車としては初となる国外での生産が行われたモデルでもあります。
1.5リッターのエンジンを搭載し、最高出力は84PSを発揮。可愛らしい丸目のフロントフェイスが印象的です。
日本自動車大学校のカスタムにより、すでにアメリカンにも感じるベースのエクステリアは、本格的なアメ車へと姿を変えました。
ブラウンのボディカラーはシックでスタイリッシュな雰囲気を演出し、後方のボンネットにはオフローダーの4WD車で見かける外付けのスペアタイヤが取り付けられています。
車高調整が行われており、ボディは地面を擦ってしまうのではないかと言わんばかりにそのギリギリまで下げられています。
それでも公道での走行は可能となっており、日常的にも使用できるクルマに仕上がっているようです。
車両コンセプトについて、日本自動車大学校は次のようにコメントしています。
「Fittingをコンセプトに現代の交通事情に合わせ各部をバージョンアップさせます。
旧車は部品の流通が少なく壊れやすい。走るための細かな調整が必要です。
レストアや現在の交通状況や道路状況に適応できるように各部をカスタムし、現代に送り出せるようバージョンアップした姿でRT20コロナを復活させます」
■アメリカンスタイルのローライダー! どんな経緯で制作されたの?
そんな日本自動車大学校が手がけたCORONA-OGですが、どのようなクルマになっているのでしょうか。
日本自動車大学校の担当者は、次のように話します。
「ベースとなっているのはコロナRT20です。ハイドロを組んでローライダーにカスタムしております。
ローライダーらしく、外装はガンメタに塗装し、シートを全て貼り替えタックロールにし、屋根の色も赤く塗装しています」
また、どのような経緯でこの車両にカスタムが施されたかについて、同担当者は次のように話します。
「元々、アメ車系のローライダーが作りたいという話から製作に至りました。ベース車両となっているコロナは先生の私物です。
そこで、カスタムをした後も先生が乗り続けられるようにあまり派手すぎず、普段使いができるようなローライダーを作ろうというコンセプトになりました」
さらに、カスタムを施した上で製作者がこだわっているポイントについて、同担当者は次のように話します。
「屋根のカスタムペイントが最もこだわっている点です。下地はシルバー、その上にラメ、さらにその上にマスキングをしています。
そこから赤をグラデーションにして塗装し、最後にクリアで閉じています。
ちょっとでも狂うと模様がガタついてしまうため、こだわり抜いてカラーペイントしました」
このように、クラシカルな国産の旧車が、日常的に使用し続けられるよう、スタイリッシュなアメリカンスタイルのローライダーへと生まれ変わりました。