天気の良い日に洗車をする人が多数でしょうが、「洗車は雨の日にした方が良い」という説もあります。そこにはどのようなメリット・デメリットがあるのについて解説します。
■雨の日に「洗車」すべき理由とは?
「洗車」は“晴れた天気の良い日”に行う人がほとんどで、わざわざクルマが濡れてしまう雨の日に洗う人は少ないでしょう。
その一方で、「洗車は雨の日にした方が良い」という説もあります。
一体なぜ「雨の日の洗車」がオススメされるのでしょうか。
雨の日の洗車について、「せっかく洗っても雨で濡れてしまっては台無しなのでは?」と思う人もいるかもしれません。
雨の日に洗車する大きなメリットとして、「汚れが落としやすいこと」が挙げられます。
車体に付着した汚れは、取り除かずに何日も経過すると強固になり、取りづらくなります。
その状態で洗車しても、汚れが残ってしまうため、“雨に濡れて汚れが取りやすい状態”で洗った方が効果的にきれいにできる――というわけです。
また、雨の日は洗車をする人が少ないため、「雨の日専用のサービス」を展開しているガソリンスタンドも珍しくありません。
このようなサービスを使用すれば通常よりも安い料金で洗車できるため、お得にクルマをキレイにしたいのならば、雨の日に洗車するべきだと言われているのです。
■「雨の日洗車」にはデメリットもある?
このように、雨の日の洗車には「効果的にキレイにできる」という説がありますが、では逆にデメリットは無いのでしょうか。
中古車ディーラーの整備担当に話を聞くと、雨の日洗車の問題点について以下のように指摘します。
「たしかに雨で濡れたことで汚れが落としやすくなるかもしれませんが、せっかくキレイにしても洗車後にまた雨で汚れてしまっては意味がありません。
雨には様々な不純物や汚れが含まれているので、洗車後に濡れるということは、またクルマが汚れてしまうことを意味します」
このように、雨が乾燥するとクルマはまた汚れてしまい、余計に手間がかかってしまうと言うのです。
そのため、「もし雨の日に洗うのであれば、雨がやんだ後に洗うようにして、できればその後に雨で濡れないタイミングを狙うとベストです」とのこと。
またガソリンスタンドで洗車した場合、洗車後に雨が止んだとしても、帰宅中に「泥はね」などで再度汚れてしまう可能性があります。
よって「洗車後にキレイな状態を維持したい」のならば、自宅や駐車場の近くなど、極力移動の必要が少ない場所で洗車するか、潔く諦めるしかない場合も。
ちなみに、先述のように雨にはクルマにとってマイナスとなる物質が含まれているので、雨の汚れをそのまま放置しておくのはオススメできません。
汚れが固着してしまうと最悪の場合洗車では取り除けなくなることもあり、キレイにするのに手間もお金もかかってしまうのです。
とくに「青空駐車」は紫外線によるダメージもあるため、こまめな洗車を心掛けましょう。
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雨の日に洗車することで、「効果的にキレイにできる」という説がありますが、効果的な反面、注意しないといけない点もあるようです。
メリット・デメリットを理解し、状況に応じて「晴れた日の洗車」と「雨の日の洗車」を使い分けると良いかもしれません。