ホンダは2024年1月19日から3日間開催の「札幌モビリティショー2024」で、新型「CR-V FCEV」を実車展示しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■新型「CR-V」が来札! 市販化は?
ホンダは2024年1月19日から3日間、札幌ドーム(札幌市豊平区)で開催の「札幌モビリティショー2024」において、ブース出展を実施しました。
同ブースでは、発売予定の新型燃料電池自動車(FCEV)の「CR-V FCEV」を実車展示しました。
ホンダ「CR-V」は1995年に登場したミディアムSUVです。日本では5代目モデルが2022年8月をもって生産を終了しましたが、北米などの海外市場では6代目モデルが展開されており、海外専売車となっています。
そうしたなかで、ホンダが2023年2月に発表した「水素事業の取り組みについて」では、次世代燃料電池システムを搭載した新型FCEV(燃料電池自動車)を発売すると明言していました。
2023年9月ごろからは水素であることを示す「Hydrogen」の文字が記されたホンダの開発車両が各地で目撃されており、SNSなどでは一時期話題となっていました。
そして、2023年11月に開催の「スーパー耐久シリーズ2023 最終戦」では、カモフラージュ柄をまとった新型CR-V FCEV(プロトタイプ)を世界初公開し、2024年に発売予定であることを明かしています。
新型CR-V FCEVのエクステリアは、六角形状の大型フロントグリルや力強い水平方向のベルトラインが特徴で、存在感を感じさせるものとなっています。
インテリアは、ダッシュボードなどさまざまな箇所がピアノブラック仕上げとしたほか、レザーのシートやステアリングが高級感を演出しました。
なお内外装デザインは市販モデルと異なる可能性がありますが、概ねすでに販売している海外向けCR-Vと共通したものとなるとみられます。
ボディサイズは全長4626mm×全幅1855mm×全高1679mmと、トヨタ「ハリアー」と同等のサイズです。
パワートレインは、次世代燃料電池システムを搭載。水素タンクを搭載し、燃料電池システムとドライブユニットを一体化して搭載することで、ベース車の高いダイナミック性能と一体感のあるハンドリングを実現したと言います。
また、家庭で充電出来るプラグイン機能や給電機能を備えるなど、水素を燃料として用いるのが主な使い方となっている従来のFCEVとは異なる特徴も持っています。
現時点では、パワートレインの詳細スペックやグレード、価格といった情報は明らかにされていませんが、発売されればミディアムサイズSUV「ZR-V」に代わる、新たなホンダ最上級SUVとなることもあり、登場に期待が高まっています。