Infoseek 楽天

アンダー230万円!? スバル最新「スポーツハッチ」最安モデルが密かに人気! 非ハイブリッドの「インプレッサ」何がイイ?

くるまのニュース 2024年1月25日 19時10分

6代目へと全面刷新したスバル「インプレッサ」には、ハイブリッド仕様とガソリン仕様が用意されました。ガソリン仕様は最も安い「ST」グレードですが、このシンプルなモデルが意外な人気となっているようです。

■“素のインプレッサ”の魅力とは?

 スバルの主力モデルである「インプレッサ」は、新型となる6代目モデルが2023年4月に発表されました。
 
 新型インプレッサでは従来モデルにラインナップされていたセダンが廃止され、ハッチバックのみとなり、それにともない車名もシンプルに「インプレッサ」となりました。

 新型ではスポーティなエクステリアデザインを採用。内装はカジュアルな雰囲気デザインとしながら、11.6インチの大型センターインフォメーションディスプレイを装備するなど、現代的で使い勝手の良いインテリアを備えています。

 また、5代目モデルに採用された「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」を継承しつつ、さらに新型モデルではフルインナーフレーム構造や構造接着剤の適用拡大や、サスペンション取り付け部の剛性アップなどを実施し、高いレベルの動的質感を実現しました。

 加えて、シートは構造や固定構造の見直しを図っており、長時間乗っていても疲れにくく、静粛性や乗り心地なども向上しています。

 そんな新型インプレッサは、「ST」「ST-G」「ST-H」の3つのグレードが用意されます。

 ST-GおよびST-Hは、145馬力/188Nmを発揮する2リッター水平対向4気筒ガソリンエンジンと13.6馬力/65Nmのモーターを組み合わせた「e-BOXER(ハイブリッド)」仕様。

 STは154馬力/193Nmを発揮する2リッター水平対向4気筒ガソリンエンジンを搭載した“非ハイブリッド仕様”のエントリーグレードです。

 この、ハイブリッドシステムを搭載しないガソリンモデルのSTがインプレッサの最廉価モデルとなり、229万9000円から(消費税込)というお値打ち価格を実現しました。

 最も安い“素のインプレッサ”ですが、思いのほか充実した装備内容となっているようです。

 外観は、ブラック塗装のフロントグリルバーやLEDハイ&ロービームランプなど、中間グレードのST-Gと同様のスタイリングを採用。17インチアルミホイールのデザインは同じですが、STはシルバー塗装でタイヤサイズは205/50R17です(ST-Gはダークメタリック塗装で215/50R17)。

 一方で、ST-Gに備わるサイドシルスポイラーやフォグランプ、シャークフィンアンテナはSTでは非採用。ただし、外観を見ただけでは最廉価モデルであることに気づかないかもしれません。

 STの内装は、ハンドルやシフトパネルに華美な加飾はなく、シンプルさを最優先しました。シートはファブリックにシルバーステッチを施したもの。パワーシートの設定はないのですが、寒い時期の必需品ともいえるシートヒーターはオプションで選択可能です。

 また、オーディオレス仕様となっているものの、ST-G・ST-Hに標準設定される11.6インチ大型ディスプレイをメーカーオプションとして選ぶことができます。

 一方で、ハンドル奥にはパドルシフトを標準装備。スポーティな走行にも応える仕様としました。

 実はガソリン仕様のSTは、ハイブリッドシステムを搭載しない関係で、e-BOXER仕様の他グレードよりも車重が約150kg軽く設計されています。

 そのうえ、動力性能はe-BOXER仕様と大きな差はなく、むしろ軽さを生かした軽快な走りを楽しむことができます。

 また、荷室下にバッテリーを搭載するハイブリッド仕様とは異なり、ガソリン仕様のSTは荷室下に大型のサブトランクを設けられており、より多くの荷物が積載可能です。

 シンプルながら十分な装備が盛り込まれたSTですが、安全機能は先進運転支援システム「アイサイト」の最新バージョンを搭載しています。

 従来比約2倍の画角に拡大された新型ステレオカメラユニットを採用したほか、画像認識ソフトや制御ソフトも改良して認識範囲を拡大。

 低速時の二輪車や歩行者を認識する広角単眼カメラを新たに追加した“3眼”とすることで、プリクラッシュブレーキに対応できるシチュエーションも拡大され、歴代のアイサイトで最高の性能を実現しました。

※ ※ ※

 新型インプレッサの初期受注では26%の購入者がこのSTグレードを選択したといいます。インプレッサ唯一のガソリンモデルが、密かな人気グレードになっているようです。

この記事の関連ニュース