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スズキ 新「エブリイ デッキバン」登場! 「ハイゼット」だけじゃなかった!? 「4人乗り軽トラ?」 激レア仕様が誕生したワケ

くるまのニュース 2024年2月1日 7時10分

現在、軽自動車のデッキバンにはダイハツ「ハイゼット デッキバン」がありますが、スズキのデッキバンもあるようです。どのような仕様なのでしょうか。

■メーカー純正なみのクオリティ!「謎のデッキバン」の正体は?

 背の高い荷物や汚れた荷物などの運搬に優れたクルマであるデッキバン。
 
 現在、軽自動車のデッキバンにはダイハツ「ハイゼット デッキバン」がありますが、スズキのデッキバンもあるようです。

 荷物の運搬をする目的のクルマは多数存在しますが、そのなかでも一部のクルマのみ展開されているのが「デッキバン」といえるでしょう。

 デッキバンとは、Cピラー以降のルーフを切り取り、オープンデッキにしたクルマです。

 ルーフがないことから、背の高い冷蔵庫を運ぶ家電業者やプロパンガスの運搬業者などから高い支持を得ています。

 ほかにも荷室と居住空間が分離されているので、釣りやサーフィンなどのアウトドアスポーツやペットの同乗など汚れを気にせずに載せれるメリットもあります。

 このようなデッキバンは、軽自動車ではダイハツの「ハイゼット」のみが選択肢にしかありませんでしたが、スズキ「エブリイ」をデッキバンに改造したクルマが登場しました。

 制作を担当したのは、特装車の製作やレストアをメインに展開する株式会社トノックスで過去に製作したレッカー車や消防車の経験を活かし、今回のエブリイ デッキバンを製作しました。

 エブリイはワゴンタイプの軽商用車で、現行モデルで6代目を誇るロングセラーモデルです。

 最大の特徴は荷室の広さで、荷室長は1920mm、荷室幅は1385mm、荷室高は1240mmで軽自動車のなかでもトップクラスを誇ります。

 その荷室の広さを活かして、近年では業務用以外にもキャンプや釣りなどのレジャーを目的に購入する人も増えてきました。

 今回のデッキバン仕様は、2010年式のエブリイをベースにCピラー以降のルーフをカットし、荷台を取り付けることで誕生しました。

■ハイゼットのデッキバンがあるのに何故エブリイをカスタムするのか

 後ろの隔壁やウィンドウ部分はもちろんトノックスのオリジナルで、スライドドアも問題なく使用できます。

 さらに開閉式のテールゲートまで備えているほどのこだわりようで、積載物の保持のしやすさだけでなく、ボディ強度も確保されています。

 トノックスでは、テールゲートがつかないタイプのデッキバンは、年間100台から200台ほど消防団などで使用する軽消防車用として製作しているので、品質の高さはお墨付きです。

 このように珍しいエブリイのデッキバン仕様ですが、カスタムをした経緯やこだわりのポイントについて、トノックスの担当者は以下のように話します。

「お客様からご依頼があり、このエブリイは背の高いガスボンベを運搬するように製作したクルマです。

 あくまでも純正感を再現し、純正品に見えるように改造した車両となっています。

 弊社は、様々な架装を行っているので、このような改造を得意としています。

 また、フロント上部に赤灯がついていますが、これは緊急時に点灯して走行するため、ガス会社から取り付けてほしいとのオーダーがあったため、取り付けました」

使い勝手バツグンの「エブリイデッキバン」(画像提供:株式会社トノックス)

 エブリイ デッキバンの隔壁周りやテールゲート周りの処理は、細かくチェックしてもスズキオリジナル車両といっても遜色ない出来栄えです。
 
※ ※ ※

 消費者の要望に応えてさまざまなクルマを提供しているトノックスですが、とくに官公庁向けの警察車両や緊急車両を数多く提供しています。

 トノックスは、街中で見かける消防車や高速道路を走行するパトロールカーの多くを製造している、特装車両製作のスペシャリストといえます。

 そのなかでも今回のエブリイ デッキバンは、日本に数台しか存在しないレアな存在です。

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