冬に雪が降る地域などでは、すでにクルマにスタッドレスタイヤを履かせている人も多いでしょうが、取り外したノーマルタイヤの保管方法によってはタイヤの寿命を短くしてしまう可能性があります。
■タイヤの保管は「適切な方法」で
冬に雪が降る地域、または路面が凍結する可能性がある地域では、冬季はスタッドレスタイヤに交換して走行するのが一般的です。
その場合、取り外したノーマルタイヤどこかに置き場所を用意し保管することになりますが、その保管方法によってはタイヤの寿命を短くしてしまう可能性があるといいます。
一体どういうことなのでしょうか。
「タイヤを保管する際の注意点」について中古車ディーラーの整備員に話を聞いたところ、「タイヤは直射日光が当たらない場所に保管することが大切です」とのアドバイスが。
タイヤは長期間日光にさらされることでゴムが劣化し、酷くなるとヒビ割れを起こします。
そのため屋内に保管するか、あるいは屋外保管の場合はタイヤカバーを装着するべきで、さらにタイヤカバーは「遮光性の高いもの」を選択した方がより効果的です。
また、タイヤカバーは日光だけでなく劣化の原因のひとつである「雨風」も防ぐことができるため、屋外保管には必須のアイテムといえるでしょう。
では、タイヤは「横置き」と「縦置き」、どちらの方法で保管するのがいいのでしょうか。
同じく中古車ディーラーの整備員によると、「タイヤにホイールが付いている場合は、縦置きにするとホイールの重みが1点に集中することによってタイヤが“変形”する可能性があるので、それを防ぐためにも重さを分散できる横置きがお勧めです。
一方で、ホイールの無いタイヤを横置きにするとサイドに負担が掛かるので、こちらは縦置きで保管すると良いでしょう」とのこと。
■タイヤ保管の「注意点」はそれ以外にも!
このように、タイヤの状態によって適切な置き方が存在しますが、縦置きで保管する際はタイヤが転がってしまう可能性があります。
タイヤカバーでまとめてしっかりと固定するか、専用のタイヤラックを用意しておくと安全に保管できるでしょう。
また長期間保管する場合は、タイヤの重みが一箇所にかかり続けないよう“定期的に積み替える”のも大事です。
そのほか、保管前に汚れをキレイに落としておくことも、タイヤの劣化を防ぐポイント。
走行距離によるものの、一般的にノーマルタイヤは3年から5年、スタッドレスタイヤも同じく3年から5年での交換が推奨されています。
しかし、タイヤの保管方法が悪いとタイヤが劣化し、寿命が短くなります。
そして劣化したタイヤはバーストなどトラブルを誘発する危険性が高まるため、可能な限り適切な方法で保管したいところです。
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ちなみに「自宅にタイヤを保管するスペースがない」という場合は、「タイヤ保管サービス」を利用するのがお勧めです。
これはカー用品店やタイヤ専門店などで実施しているもので、タイヤ履き替え後に、しばらく使わないタイヤを店舗の倉庫などに保管してもらえます。
保管料は安いところであれば2000円前後/月ほどですので、必要に応じて利用してみてはいかがでしょうか。