新潟から秋田にかけて日本海沿岸を北上する日本海東北道の建設が進んでいます。2024年3月には、山形県遊佐町で6.5km延伸する予定です。
■遊佐比子IC~遊佐鳥海IC間が開通
国土交通省東北地方整備局の酒田河川国道事務所と山形県・酒田市・遊佐町は2024年1月31日、日本海東北道の遊佐比子IC~遊佐鳥海IC間が3月23日16時に開通すると発表しました。
日本海東北道は、新潟市と秋田市を結ぶ計画の道路です。北陸道と磐越道が接続する新潟中央JCTを起点に日本海沿岸を北上し、秋田道の河辺JCTに至ります。
全長は約260kmですが、現在は新潟・山形・秋田の各県内3区間だけが開通しており、県境を越える区間は工事が続いています。
今回開通するのは、山形県遊佐町内の遊佐比子ICから遊佐鳥海ICまでの延長6.5kmです。2車線・通行無料で整備されます。
開通後、遊佐比子ICは従来の新潟方面の出入口が閉鎖され、秋田方面の出入口だけに変わります。
途中に設置される遊佐菅里ICは国道7号に接続し、新潟方面のみの出入りが可能です。
終点となる遊佐鳥海ICは国道345号に接続します。
この区間の延伸により、津波想定区域を回避することで信頼性の高い道路ネットワークを形成するとともに、物流の効率化も図られ、地域産業の活性化も期待されています。
なお、遊佐鳥海ICから象潟IC(秋田県にかほ市)までの県境越え区間17.9kmは、国道7号バイパス「遊佐象潟道路」として建設が進んでいます。
遊佐象潟道路は工事が順調に進んだ場合、2025年度から2026年度にかけて順次開通する見込みです。