三菱自動車がかつて生産していた4WDスポーツセダン「ランサー エボリューション」。その次期型を予想し描かれたレンダリング(CG)に対し反響が集まっています。
■「ランエボ」復活の日はやってくるのか!?
小型セダンをベースに高性能な2リッター直列4気筒ターボを搭載し、四輪駆動と組み合わせた三菱の4WDスポーツセダン「ランサー エボリューション(以下、ランエボ)」は、2007年登場の「ランエボX(テン)」シリーズが2015年に販売を終えた後、受け継ぐモデルは登場していません。
過去のモデルが今も根強い人気を誇るなか、ドイツのカーデザイナー「hycade」氏が次世代モデルを予想し、レンダリング(CG)を作成。そのデザインに多くの声が寄せられています。
ランエボは、世界ラリー選手権(WRC)に参戦可能な公認車両として製作されたスポーツセダンです。
初代が1992年に4代目ランサーをベースに誕生し、以来“Evolution(エボリューション:進化)”の車名の通り、アップデートを遂げていきました。
三菱が2000年代にWRCから撤退した後も、しばらくはランエボの生産と開発は続けられましたが、2015年4月、1000台限定の特別仕様車「ランサーエボリューションX ファイナルエディション」が発表されると、このモデルをもって、同ブランドの歴史は幕をおろしました。
とはいえ、往年の三菱ファンからの人気は高く、特に6世代目の「ランエボVI」が近年の海外オークションで1000万円前後で取引されるなど、高い価値を維持しています。
そのランエボに着目したのがカーデザイナーのhycade氏です。
現在もランサーエボリューションが存在していたら…と考え「ランサーエボリューションXI コンセプト」のレンダリングを制作したといいます。
基本的なフォルムなどは最終型のランエボXのイメージを踏襲していますが、シャープなライトや、空力性能を意識した大型エアロパーツなどが現代風で、よりロー&ワイド化された戦闘的なフォルムと共に、精悍な雰囲気を醸し出しています。
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そんな次期ランエボを予想するレンダリングに対し、SNSなどでは反響の声が集まっています。
多かったのが「復活して欲しいなあ」「SUVも良いけどやっぱ三菱といえばエボでしょ」といった、往年のファンのコメントでした。
また「カッコいい」「迫力スゴイ!」などデザインに関する意見も見られました。
なかには「久しぶりに三菱のセダンが見てみたい」とする声も。
現在では、三菱に新型ランエボのベースとなるべきセダン車自体がラインナップされておらず、現実的に考えれば復活はかなり厳しいと、多くのファンも思っていることがうかがえます。
ただしランエボで培われたスポーツ4WDの技術は、最新電動SUVのアウトランダーPHEVなどに受け継がれています。
そうした技術がさらに進化し、今後EVに形を変えた次期ランエボが復活する日がいつかやってくるのかもしれません。