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山梨~埼玉直結「西関東連絡道路」大滝トンネルついに「貫通秒読み」!? 静岡から高崎へ短絡! 完成すればどう便利になるのか

くるまのニュース 2024年3月7日 16時40分

山梨と埼玉を短絡する高規格道路「西関東連絡道路」のうち、秩父市内で工事中の「大滝トンネル」がいよいよ貫通を迎えそうです。どんな道路で、完成すればどれだけ便利になるのでしょうか。

■1月から「貫通まであと17m」で「寸止め」だった!?

 埼玉県は2024年3月6日、高規格道路「西関東連絡道路」のうち、秩父市内で建設中の「大滝トンネル」の工事進ちょくを発表しました。トンネルはすでに「貫通寸前」に達しているといいます。
 
 ここは一体どんな道路で、完成すればどれだけ便利になるのでしょうか。

 西関東連絡道路は、国道140号バイパスとして整備される高規格化事業です。完成すれば、甲府エリアから秩父、関越道までをつなぐ新たな主要ネットワークとなります。

 静岡県の新東名から中央道へつなぐ「中部横断道」が2021年に完成。そこから甲府盆地をぐるっと周る「新山梨環状道路」が事業中です。西関東連絡道路はその「桜井IC」から「甲府山梨道路」として、埼玉県境方面へバイパスが開通済みです。

 埼玉県境を超える「雁坂トンネル」の開通で、甲府~秩父は一気に便利になりました。

 秩父市内では、「長尾根バイパス」(事業中)と開通済みの「皆野秩父バイパス」「皆野寄居バイパス」で関越道へスムーズな連絡が実現しています。

 このように、西関東連絡道路は「静岡~高崎~新潟」のショートカットとなる壮大なネットワークを構成するとして、期待がかかっています。

 さて、そのなかで工事が大詰めを迎えているのが「大滝トンネル」です。旧大滝村と三峰口を直線でつなぐ2kmのルートで、完成すれば、クネクネで狭く長い現道を一気にショートカットし、この区間の移動距離は7kmから2kmへと大幅短縮となります。

 開通目標は「2027年度」となっています。

 大滝トンネルは2022年5月に掘削開始。掘削率は昨年10月下旬に9割を突破し、12月には「掘削率98%」に到達。いよいよ貫通か!? と思われましたが、そこから足踏み状態で、2024年3月になってもまだ貫通を迎えていません。

 この「なかなか貫通しない理由」が、今回埼玉県 西関東連絡道路建設事務所の「大滝トンネル 工事情報通信」で明らかにされました。

 大滝トンネルの掘削は、1月20日から、残り17mを残してストップ。いまは「トンネルが到達する箇所の掘削や法面補強工事」が進められているといいます。貫通させるにも安全面などの理由で準備が必要というわけです。

 しかし、それもいよいよ終わりが近くなっています。掘削作業は3月4日に再開。貫通は「3月中旬」ということで、いよいよ秒読み段階。まずトンネル上半分が貫通し、それから下半分も掘削していくといいます。掘削完了は4月いっぱいの予定です。

 掘削が終わったあと、掘削面にコンクリートを打設する「覆工」も同時進行で進められています。こちらもすでに全体の半分が完了。中央排水の工事も進んでいるといいます。

 さらに近くなる山梨~埼玉の短絡道路。完成に大きな期待がかかります。

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