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東名「上瀬谷IC」開通へ「本格的な検討」横浜市が宣言!? 米軍跡地の「大規模再開発エリア」直結で沿線風景も大変化!? なぜここにICが必要なのか

くるまのニュース 2024年3月14日 7時40分

横浜市は、東名高速に新たなICを設置するべく、検討を開始するとしています。いったいどのようなICになり、どう便利になるのでしょうか。

■東名の直接アクセスで「重要拠点」ますます便利に?

 横浜市は2024年2月13日に開かれた委員会で、東名高速の新たなインターチェンジの設置について、「本格的な検討」を進めると発表しました。
 
 東名の新ICはどこに設置され、どう便利になるのでしょうか。

 新たなICが検討されるのは、横浜市瀬谷区にある、上瀬谷地区内です。横浜町田ICから静岡方面へ1.5kmほど進んだ位置に設置されます。

 ここにICが設置される背景は、瀬谷区と旭区にまたがる広大な旧米軍施設「旧上瀬谷通信施設」でおこなわれる大規模再開発です。

 2015年にアメリカから土地が返還されました。約242ヘクタールという広大な土地が、にわかに重要な拠点として存在感を増しつつあります。

 この広大な旧米軍跡地は、まずは2027年に開催予定の「2027横浜国際園芸博覧会」の会場に使用されます。そのあとは、「次世代型テーマパーク」をはじめ、災害時の拠点となる「広域応援活動拠点」、農業振興地区、物流地区など、エリアごとに分かれて本格開発される計画です。

 このように、災害時に機能する施設、物流面での拠点という「確実かつスムーズなアクセス性がものを言う施設」が集積することになります。そのため、横浜町田ICだけではとても賄いきれないと見込まれています。

 そこで、再開発地区の北西端を東名がかすめていることから、ここにICを設置すれば、周囲の交通に左右されずに地区へダイレクトアクセスできるというわけです。

 会議資料でも「東名高速道路と直結した基幹物流拠点が旧上瀬谷通信施設地区に形成されることにより、今後、物流の輸送力不足が見込まれる中でも、市内における安定的な物流サービスが期待できる」として、新たな物流センターの誘致に期待を寄せています。

 この方針をもとに、さっそく2024年度から、設計や都市計画などの手続きが進められていきます。新ICの供用開始目標は、2030年代前半となっています。

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