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国道の「危険横断」無くならず ついに「完全封鎖」完了!? 琵琶湖の「SNS映えスポット」過去には死亡事故も「轢きかけたことがある」

くるまのニュース 2024年3月19日 20時10分

滋賀県と福井県は、国道365号の県境区間にトンネルを整備し、通年通行可能にする検討を進めています。どこまで話が進み、完成したらどう便利になるのでしょうか。

■水際に下りようと無理に横断

 国土交通省 滋賀国道事務所は2024年3月6日、国道161号の「白鬚神社前」について、安全対策工事が完了したと発表しました。
 
 この場所は、観光客を中心に、交通安全が課題となっていた場所でした。どう変わったのでしょうか。

 国道161号は、琵琶湖の西側を南北にむすび、敦賀と大津をむすぶ路線です。

 そのなかでも、高島市と大津市の市境周辺は、沿線でも意外と珍しい「湖岸ギリギリ」の区間です。山がすぐそばまで迫っているため、道路拡幅もむずかしく、新たにトンネルを通す計画が進んでいます。

 さて、その湖岸ギリギリの地点にあるのが「白鬚神社」です。ここは鳥居が湖の中に立っていて、有数の「SNS映え」風景のスポットとして人気が高まっています。

 しかし、湖中の鳥居を間近で撮ろうとすると、国道を横断して水際へ下りる必要があります。しかしこの区間の国道161号はバイパスも無く、1日あたり約2万台が通過する大動脈。訪問客が無理に横断して、轢かれそうになるケースも多発しています。また湖側には路肩しかなく、すぐ後をトラックが通過していく中、三脚を立てて撮影する光景も見られたといいます。

 2021年には神社の境内に展望台が設置されましたが、それでも直後に車道で死亡事故が発生するなど、依然として安全面での課題が高まっており、2022年に「安全対策会議」を開催。対策工事が進められていました。

 今回、同国道事務所は、湖側に高さ1.1mの車両防護柵を設置し、水際へ完全に下りられなくしました。さらに両側に「横断危険」という路面標示をおこない、「横断やめて!!」という標識を立てました。

 同事務所は「湖中の鳥居をご覧になりたい方は、国道 161 号は横断せず、神社境内の展望デッキをご利用ください」としています。

 この白鬚神社の「違法横断」問題については、SNS上でも「1回飛び出し喰らって轢きかけた事あるわ」「決死の覚悟で渡った思いであるなあ」「いっそ横断歩道と押しボタン信号がほしい」「いま写真撮ろうとすると柵が被っちゃうんだよね、余計に渡ろうとする人いないかな」など、様々なコメントが上がっています。

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