国土交通省は2024年3月13日、いわゆる「ライドシェア」解禁に先だって、おもな大都市圏における、タクシーの「不足車両数」を公表しました。どれだけタクシー不足が深刻なのでしょうか。
■4月からいよいよ「一般人&自家用車」解禁
国土交通省は2024年3月13日、いわゆる「ライドシェア」解禁に先だって、おもな大都市圏における、タクシーの「不足車両数」を公表しました。
いったいどれだけ、タクシーは足りていないのでしょうか。
「不足車両数」は、タクシー配車アプリのデータ等に基づき算出されたもの。
4月からいよいよ「自家用車活用事業」が一部開始となり、「一般ドライバー」「自家用車」がタクシー事業者によって活用できるようになります。
今回のデータ公表は、「今のままではこんなにタクシーとドライバーが足りていませんよ!」と課題を周知するほか、実際に4月解禁の際に、使用枠を事業者へ配分する根拠数字としても使われる予定です。
さて公表されたデータによると、まず23区・武蔵野市・三鷹市では、平日朝(7~10時)だと、マッチング9割を確保するまで1780台が不足。ミスマッチ(呼ぼうとしても空き車両が近くに無い)率は最大で22%にのぼります。
同エリアでは、金土の夕方(16~19時)で1100台(ミスマッチ15%)。金曜の深夜は特にひどく、日をまたいだ0~4時で2540台もの不足があり、ミスマッチ率は最大36%にものぼる結果に。
横浜・川崎・横須賀でも、金土日の深夜で940台の不足(ミスマッチ32%)とのこと。名古屋では、名古屋・瀬戸・日進で金曜深夜(翌0~3時)で190台(ミスマッチ33%)。関西でも、京都では京都・宇治・長岡京で金土日の夕夜(16~翌5時)で490台の不足(ミスマッチ37%)となっています。
最初の解禁では、「タクシーが不足する地域等」でおこなわれ、「今回公表する不足車両数」のうち5割を各社に配分するものとし、残りの5割については「以後3ヶ月ごとに一定数を各社に配分」するとしています。