日産は、2024年4月25日に開幕する北京モーターショーで、EV(電気自動車)コンセプト新型「ニッサン ハイパーフォース」を中国初公開すると発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■新型「ハイパーフォース」と新たなコンセプトカーも披露へ
日産は、2024年4月25日に開幕する北京モーターショー(北京国際自動車展示会、会期:4月25日から5月4日)で、EV(電気自動車)コンセプト新型「ニッサン ハイパーフォース」を中国初公開すると発表しました。
2023年のジャパンモビリティショーでワールドプレミアを飾ったニッサン ハイパーフォースは、究極のドライビングプレジャーを追求する未来のスーパースポーツEVです。
同社の看板モデル「GT-R」を彷彿とさせる厳ついエクステリアデザインは、R35型も2024年3月14日に発表された2025年モデルが最終モデルであることからも、“次期型GT-R”とする見方が強まっています。
そのデザインは、見るからに超高性能な雰囲気を醸し出しており、中国でも熱い視線を集めそうです。
パワートレインは全固体バッテリーと高出力モーターで、最大出力1000kW、馬力に換算すると約1360馬力を想定しています。
強力なダウンフォースを生み出す空力設計、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE(フォース)」、高強度カーボンを活用した軽量車体など、最先端の技術を結集させています。
ユニークなのはAR(拡張現実)とVR(仮想現実)機能を備えた専用ヘルメットを使うと、実車がゲームシミュレーターになるところで、コンセプトカーならではの夢のある未来像を提案します。
北京モーターショーでは、ニッサン ハイパーフォースのほか、フォーミュラE Gen3レーシングカーと現地のユーザーニーズをもとに開発したコンセプトカーを披露する予定です。
日産は3月に発表した中期経営計画で、2026年度までに中国市場でのラインナップのうち73%を刷新し、EVをはじめとする新エネルギー車(NEV)を8車種(日産ブランド車は4車種)投入するとしています。
また、販売台数を20万台増加し、年間販売台数100万台を目指します。日産は中国市場で苦戦を強いられているといわれていますが、北京モーターショーで新たなスタートを切る考えです。