トヨタ新型「4ランナー」と新型「ランドクルーザー250」はプラットフォームなどを共通する、同レンジの最新モデルです。では、日本のユーザーはどちらが好みなのでしょうか。今回編集部ではアンケートを実施し、SNSユーザーに聞いてみました。
■日本発売の「ランクル250」と北米発表の「4ランナー」 どちらが好み?
トヨタ北米法人は2024年4月9日、新型SUV「4Runner(4ランナー)」を世界初公開し、今秋に発売します。
北米や日本では、同プラットフォームの「ランドクルーザー250」(以下ランクル250・北米名:ランドクルーザー)も展開されますが、2モデルについてユーザーからはさまざまな意見が寄せられました。
4ランナーは、1984年に登場したミッドサイズ3列シートSUVです。日本では4代目までが「ハイラックスサーフ」として、2009年まで販売されました。以後5代目からは海外専用車へと切り替わっています。
新型4ランナーは、15年ぶりの全面刷新が実施され6代目となりました。新たにTNGA GA-Fプラットフォームを採用したことに加え、パワートレインの一新、内外装デザインの刷新、先進運転支援の強化が図られました。
一方で、ランクル250は従来の「ランドクルーザープラド(以下プラド)」に変わる新モデルです。
ポジションとしては従来通り“ライトデューティ”タイプですが、プラドが世代を重ねるごとに豪華路線へとシフトしたことから、ランドクルーザーシリーズ本来のあり方を見直し、デザイン性に加えて、機能や走破性を高めています。
なお米国では、2021年以来ランドクルーザーシリーズは展開されておらず、このランクル250が本流のランドクルーザーとして販売されます。
今回登場した新型4ランナーとランクル250は、それぞれ系譜が異なるモデルですが、どちらもTNGA GA-Fプラットフォームを採用したほか、パワートレインも同じものが搭載され、ボディサイズも近く、類似したモデルになっています。
走行性能面でも、サスペンションの柔軟性を高める「フロント スタビライザー バー ディスコネクトメカニズム(SDM)」や電子式リアデフロック、マルチテレインセレクト、クロールコントロールなど、悪路での走破性能を高める最新の機能が2モデルで採用されました。
共通項は多くありますが、ランクル250はグレードごとに大きな違いは比較的少なく、いずれのモデルであっても本格オフロード走行に適したモデルであるのに対し、新型4ランナーは9つものバリエーションが用意され、プレミアム志向のタイプとオフロードタイプ、後輪駆動のベースモデルと多彩なラインナップを用意します。
なお、新型4ランナーはランクル250と異なり、日本国内での展開はアナウンスされていませんが、ハイラックスサーフの系譜であり、しかもランクル250と同格モデルであることから、国内ユーザーからの注目も高いようです。
では、ランクル250と新型4ランナーではユーザーはどちらが好みなのでしょうか。編集部ではアンケートを実施し、SNSユーザーに聞いてみました。
結果は新型4ランナーが好みと答えたユーザーが72.7%おり、およそ4人中3人がランクル250より4ランナーのほうが良いと感じていることが分かりました。
その理由として、「4ランナーの方がスポーティに見えるため」「ボディ上下の薄さがいい」「全体の重心の高さと、フェンダーあたりのゴツゴツ感」「よりオフローダー味が強いと思ったから」とデザイン面を評価するコメントが寄せられました。
また、「4ランナー、ハイラックスサーフの方が好きだから」「4ランナーはサイドビューや比較抑えられたルーフが歴代ハイラックスサーフの系譜をしっかりと受け継いでいるところが魅力に感じる」と、ハイラックスサーフの根強い人気を示唆する意見もあります。
一方で、ランクル250のほうが良いとする理由では、「全面のガラスの角度」「窓の大きさ。車高が高い分、解放感のある大きな窓の方が好きなので」といった、実用を重視する意見も見られました。
なお、新型4ランナーを支持するユーザーの多くが、「購入したい」と回答しており、ハイラックスサーフの後継モデルとしての販売が強く求められているようです。
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米国で販売予定の新型4ランナーの価格やスペックなどは現在不明で、秋の発売時期頃に明らかにされると見られます。
日本仕様のランクル250は2024年4月18日に発売され、価格(消費税込)は520万円から735万円、デビュー記念の特別仕様車「First Edition」は590万円から785万円に設定されています。