高速道路の移動でサービスエリアやパーキングエリアを利用することがあります。仮眠をする人もいますが、このような施設で車中泊はしてもいいのでしょうか。また仮眠と車中泊の定義はあるのでしょうか。
■移動の途中で寄りたいサービスエリア&パーキングエリア
近年、注目されている「車中泊」。様々な車中泊アイテムが展開されている他、自動車メーカー自体も車中泊需要に効率したクルマを展開しています。
そんな車中泊ですが、どのような場所でしていいのでしょうか。
とくに気になるのがサービスエリア・パーキングエリアです。
車中泊は宿に宿泊することを前提としないため時間や行動範囲に余裕ができるほか、自分のクルマでキャンプとは違う非日常を楽しめることから近年注目されています。
実際に寝袋やエアーマットレス、車内カーテンなど、車中泊をより楽しめるアイテムも多く売られるようになりました。
そんな車中泊ですが、旅の途中に高速道路から降りず、サービスエリアやパーキングエリアで宿泊をしたいという人もいるかもしれません。
それでは、サービスエリアやパーキングエリアで一泊することは出来るのでしょうか。
このことについて、NEXCO中日本の担当者は以下のように話します。
「NEXCO中日本では、サービスエリアやパーキングエリアをより多くのお客さまに、安全で快適にご利用いただくため、『休憩やお食事、お買い物などの目的以外で長時間駐車をおこなうこと』をご遠慮いただいております」
つまり、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアは、休憩や仮眠をとるための場所のため、車中泊をするのは避けたほうが良いようです。
■仮眠と車中泊の定義の境界線はどこ?
さて、サービスエリアやパーキングエリアで仮眠をとることは認められているようですが、いっけん車中泊との違いがわかりにくいかもしれません。
仮眠と車中泊の境界線は曖昧なもので、私たちのモラルが試されているようにも考えられます。
仮眠と車中泊の違いについて、前出の担当者は 「弊社では仮眠と車中泊の違いを明確に定義していませんが、宿泊を目的とした駐車はご遠慮いただいております」と話します。
ただ、高速道路を降りずに車中泊をすることも可能です。これについて、前出の担当者は次のように話します。
「新名神高速道路 鈴鹿パーキングエリア(上り)では、駐車場に直結する高速道路で全国初となる車中泊スポット『RVステーション鈴鹿PA』を営業中ですので、ぜひご利用ください」
このように一部では車中泊が可能な場所も展開されています。
また全国各地には「高速道路を降りずに宿泊できる」というのが特徴の「ハイウェイホテル」が存在します。
これはサービスエリアやパーキングエリア内にある宿泊施設です。
各ハイウェイホテルにより、価格や部屋タイプ、設備は異なります。
たとえば、仮眠だけであれば名神高速道路にあるEXPASA多賀サービスエリア内の「レストイン多賀」にて、6時間2500円で利用可能です。
また宿泊であれば東名高速道路の上郷SAにある「ファーストラウンジ上郷」では1泊3000円から設定されています。
このような施設は、徐々に増えており、どうしても移動の途中で宿泊をしたいということであれば、利用するのもありかもしれません。