ホンダは2024年の春頃より「N-VAN e:」の発売を開始する予定でしたが、2024年の秋頃に販売開始時期が延期されることとなりました。軽商用バンのEVとして多くの注目を集めていますが、それぞれのグレードに対してどのようなユーザーが興味を示しているのでしょうか。
■発売延期となってしまったN-VAN e:のタンデム仕様とは?更に新カラーも登場!
ホンダは2024年の春頃より「N-VAN e:」の発売を開始する予定でした。
しかし、同年4月に発売時期を今秋に延期することを発表しています。
なかでも話題となっている前後2人乗りとなるタンデム仕様には、どのような反響があるのでしょうか。
ホンダから2011年に初代「N-BOX」が誕生しています。
その後、N-BOXを始めとして様々なNシリーズが登場し、第5弾として軽商用バンの「N-VAN」が2018年に登場することとなりました。
そのN-VANをベースとしたEVが「N-VAN e:」です。
ホンダはカーボンニュートラルに向けて様々な開発を行っており、EVを普及させるために、まずはニーズが高い軽商用バンの開発を進めているようです。
N-VAN e:は軽商用バンでありながら、EVであるため静音性が高く、早朝や深夜帯に配達業を行う業界やユーザーから需要が予想されます。
また、N-VANと同様のセンターピラーがない構造や低床設計が採用されており、積載時の快適度や広い室内空間などは従来のN-VANの良さが引き継がれています。
N-VAN e:には3つのグレードがあり、スタンダードモデルの「e:L4」、前後2列のタンデム仕様である「e:L2」3つのグレードの中で最上級グレードが「e:FUN」がラインナップされます。
そして、N-VAN e:には新しいボディカラーも追加されました。
追加されたボディカラーはいずれも2トーンカラーで、オータムイエロー・パール&ブラック、ボタニカルグリーン・パール&ブラック、ソニックグレー・パール&ブラックの3種類の2トーンカラーが設定されています。
なお、この3つのカラーの内、ソニックグレー・パール&ブラックは3つのグレードの内最上級のグレードである、e:FUNのみです。他の2トーン2種はe:FUN、e: L4どちらでも対応しており、e:L2のカラーはタフタホワイトIII、ルナシルバー・メタリックの2種のみとなっています。
■N-VAN e:のタンデム仕様や斬新な新カラーの登場によって届く販売店への反響とは?
ホンダから新しく登場するN-VAN e:ですが、ユーザーの層や新しく追加されたカラーに対して、販売店には様々な反響が寄せられているようです。
関東圏のホンダ販売店担当者は次のように話します。
「N-VAN e:について、多く問い合わせがあります。
e:L4はスタンダードなモデルのため、すでに会社でEVスタンドを導入されている配送行などの法人の方などから問い合わせがあります。
また、e:L2も法人のお客様が多く、『タンデム仕様を実際に使用しているわけではないからまだ分からないけど、クルマの左側から多くの荷物を積み込めるのはありがたい』、『普段N-VANに乗っているけどシートを倒したまま使っているので、そもそも座席がないのはいいかも』との声を頂きます。
e:FUNに関しては法人と個人どちらからも問い合わせがあり、最も人気なグレードという印象です。
『後部座席にも頭をおけるようにされているのはFUNグレードだけだし、標準装備の急速充電機能も欲しいしね』などのFUNならではのポイントに魅力を感じて頂いている人がいらっしゃいます。
また、新色の2トーンカラーについても『e:FUNのグレーとブラックのカラーがおしゃれでかわいい』と普段使いでデザイン重視という人から好まれています」
さらに関西圏のホンダ販売店担当者は次のように話します。
「N-VAN e:について、ちらほらとお問い合わせを頂いております。
法人のお客様と話をする事も多いですが、個人のお客様からも問い合わせはあります。
新カラーについては『ブラックがアクセントとして入ってる、2トーンカラーがかわいいしおしゃれだし良いよね』、『一目でN-VAN e:だって分かるカラーリングなのが良いね』という声もあります。
また、タンデム仕様のe:L2では法人のお客様以外にも、『室内が広くてソロキャンプにも使えそう』と、車中泊などのアウトドア利用を考える人もいらっしゃいました」
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ホンダから新しく登場するN-VAN e:は、法人だけでなく個人からも幅広く問い合わせがあるようです。
なお、ホンダはN-VAN e:について先行予約を2024年5月に開始。
価格や主要諸元などの詳細情報については6月に発表するとしています。