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トヨタ「ノア」よりも「めちゃ人気」!? 精悍顔が“超スゴイ”と話題に! 海外で支持される「ミドルクラスミニバン」とは

くるまのニュース 2024年7月15日 20時10分

トヨタのミドルクラスミニバン「ノア」と「ヴォクシー」には、2022年1月の全面刷新前まではもうひとつの兄弟車「エスクァイア」がありました。このエスクァイアの中古車相場がいま、大変なことになっているようです。

■局地的な輸出需要で中古車相場が高騰中!?

 トヨタのミドルクラスミニバンといえば「ノア」と「ヴォクシー」ですが、先代モデルではもう1モデル「エスクァイア」も設定されていました。
 
 残念ながら2022年1月のフルモデルチェンジで廃止となってしまいましたが、このエスクァイアの中古車価格がいま、かなり上昇中しているといいます。

 海外の輸出事情にも詳しい中古車買い取り専門店の担当者は、次のように話します。

「業者向けのオークションではいま、エスクァイア(2019年式)の平均落札相場は280万円(税抜)にまで高騰しています」

 2019年当時の新車価格(ハイブリッド)は税抜きでおよそ300万円前後だったことを考えると、それから5年が経過したにも関わらず驚きの残価率だとわかります。

 エスクァイアが誕生したのは2014年10月のこと。ノア/ヴォクシーと同じく、パワートレインは2リッターガソリンと1.8リッターガソリン+モーターのハイブリッドの2種類が設定されています。

 ノア/ヴォクシーを上回る高級感を備えた内外装が特徴で、グレード構成は、標準の「Xi」と、上級の「Gi」の2つがありました。

 また、ノア/ヴォクシーに設定される上級版エアロ仕様の代わりに、バンパーやライトパーツ、インテリア加飾パーツ、本革ステアリングなどをブラック基調で飾った特別仕様車「ブラックテーラード」も設定されていました。

 2017年9月には、後期型へとマイナーチェンジ。フロント周りを大幅変更したほか、「Giプレミアムパッケージ」を追加。

 また、パワースライドドア予約ロック機能やバックドアイージークローザー、ルームランプのLED化、シートバックテーブル(助手席)、充電用SUB端子、全車クルーズコントロール標準装備など、快適便利機能がたくさん追加されました。

 そんなエスクァイアですが、前出の担当者によると、なかでも高相場となっているのが、エスクァイア ハイブリッド Giプレミアムパッケージ“ブラックテーラード”仕様だといいます。

 エスクァイアの中古車の主な輸出先であるバングラデシュでは、ノアやヴォクシーよりもエスクァイアが人気となっているといい、その影響で国内の中古車オークションの相場が上がっているようです。

 ただし、バングラデシュには中古車に対して厳しい輸入規制があります。輸入が可能な条件は「製造から5年落ちまで」。

 この規制をクリアできない製造年式になると、エスクァイアの中古車相場は途端に大きく落ちてしまうことから、バングラデシュでの需要が相当に大きなものだとわかります。

 なお、5年落ち(2024年でいえば2019年製造車)の年末までが、バングラデシュに輸出できることになります。

 エスクァイアは2021年9月に製造終了しており、いま中古車相場が高い、すなわち下取り価格が高くなる可能性があるのは、2019年から2021年製造モデルだけということになります。

 ちなみに、バングラデシュの人は派手好きの人が多いそうで、クルマも持ち物もピカピカが好まれるそう。

 ノアやヴォクシーよりもエスクァイアのほうが現地で受けている理由は、エスクァイアの派手なフロントグリルメッキにあるのは間違いなさそうです。

 ちなみに、「ブラキッシュアゲハガラスフレーク」(紫色)や「ホワイトパールクリスタルシャイン」などの、いわば“ギラギラ”したボディカラーだと、中古車相場はさらに高いようです。

※ ※ ※

 今回のエスクァイアをはじめとして、高級ミニバンのトヨタ「アルファード」や「ヴェルファイア」、高級SUV「ランドクルーザー」など、中古車が高騰する背景には、たいてい海外輸出が絡んでいます。

 海外人気が予想される車種・グレードを購入し、輸出規制にかからないうちに売却することができれば、カーライフコスト(購入時の金額から売却時の価格を引いた金額)を高めることができるかもしれませんね。

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