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スバルの「斬新オープンカー」に熱視線! めちゃ車高アップで「悪路」も走行可能!「AWD×水平対向×オープン」実現したユニークすぎる「B9S」に反響あり!

くるまのニュース 2024年7月16日 19時10分

スバルがかつて発表したオープンカー「B9スクランブラー」。同車はオープンカーでありながらオフロードも走行できる、今見てもユニークなモデルで、現在も様々な反響が寄せられています。

■スバルの「オープンカー」は悪路走破性も◎!

 国内外で開催されるモーターショーをはじめとした自動車イベントでは、発売されたばかりの新型車や未来のクルマを予告するコンセプトカーが出展されますが、その中には、発売を熱望されながらも市販化に至らなかったモデルも数多く存在します。
 
 かつてスバルが発表した「B9スクランブラー(ビーナイン・スクランブラー)も、まさに発売されなかった儚いモデルですが、現在もスバルを含むファンを中心に様々なコメントが寄せられています。

 B9スクランブラーは、2003年10月開催の「第37回東京モーターショー」で初公開された、オープンスポーツカーのコンセプトモデルです。

 ロー&ワイドでスポーティなスタイルをまとう同車のボディサイズは、全長4200mm×全幅1880mm×全高1260mm。

 しかも通常のオープンカーではなく、ボディ下半分に艶消し無塗装樹脂のようなデザインを採用したほか、グリップ力の高い大径タイヤも装着します。

 これによってB9スクランブラーは、悪路走破性に優れたスバル車の遺伝子を色濃く引き継ぎ、オフローダーの要素も備えたユニークな一台として完成されていました。

 同車についてスバルは、「オンロード・ラフロードを問わずオープンエアモータリングを楽しみたいという想いを表現したモデル」と公開当時説明しています。

 気になるパワートレインには、最高出力140馬力を発揮する2リッター水平対向エンジンを搭載し、これに新しいハイブリッドシステムを組み合わせ、スバルを象徴するシンメトリカルAWDによって四輪を駆動します。

 さらにタイヤにはランフラットタイプで、サスペンションはオートレベライズ機能を採用したほか、最低地上高を150mmから200mmまで自在に調整可能なエアサスペンションを装備し、荒れた路面でも容易に駆け抜けることが可能です。

 またこのハイブリッドシステムは、時速80km前後までの加速や走行にはエンジンを使用せず、最大出力100kWを発揮する電気モーターによって駆動するため、スムーズな加速のみならず優れた燃費性能を実現。

 同時に、地球環境に優しいモデルとなっている点も同車の魅力です。

 このように外装も機構も斬新なB9スクランブラーのデザインを仕上げたのは、当時スバルでアドバンスドデザイン チーフデザイナーを務めていたアンドレアス・ザパティナス氏。

 同氏は伊・アルファロメオから移籍した実力派のデザイナーで、スバルのルーツである航空機をモチーフとした造形「スプレッドウィングスグリル」をB9スクランブラーのフロントマスクに採用します。

 このグリルは、航空機を前面から見た際の機体や翼の広がりを想わせる存在感あふれる形状となっており、優しげな丸目2灯や穏やかに丸みを帯びたボディを備えた同車のスタイリングに、かつて無い個性を与えることに成功していました。

 その反面、インテリアデザインはひと目でコンセプトカーと分かる造形で、下半分にグリップの無い半月形状のステアリングやシルバー加飾が各部に施されたセンターコンソールなど、現実味の薄さも否めませんでした。

 このようにB9スクランブラーは、「路面状況を選ばず走行できるオープンスポーツカー」という新ジャンルを提案し、市販化が期待されましたが、残念ながら現在まで発売される様子はありませんでした。

※ ※ ※

 このB9スクランブラーについてSNSでは、「余裕が無いと出せないクルマだろうけど夢があるね」「あったあった!個人的には好きでした」などの懐かしむ声のほか、「トヨタと協力してこういうの作ればいいのに」「これならBRZともロードスターとも差別化できるからいけると思う」といった、今でも市販化を望むコメントが見られます。

 また、「オープンカーで最低地上高200mmって凄いよ。現行ジムニー並じゃん」「いまSUV乗ってるけど屋根を開けたくなる時ある。オープンカーの開放感は羨ましいね」「昔流行ったラジコンみたいで乗ったら面白そう」など、B9スクランブラーのユニークさについて語り合う人や、「スバルにはアルシオーネみたいなクルマをまた出してほしい」「今だと600万円くらいになるかな?それでも出したら欲しい人はいるはず」といった投稿もあり、スバルの個性を活かしたオープンカーやクーペに期待するファンは少なくないようです。

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