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“トランプ前大統領”銃撃!? バイデン氏も「暴力許されず」コメント! 2人も乗った大統領専用車「ビースト」とはどんなクルマ?

くるまのニュース 2024年7月16日 10時40分

アメリカ大統領の移動時には「ビースト」と呼ばれる大統領専用車が用いられています。どのような特徴があるのでしょうか。

■トランプ前米大統領やバイデン米大統領が乗った「ビースト」とは

 2024年7月13日(現地時間)にトランプ前米大統領がペンシルベニア州でのアメリカ大統領選に向けた選挙集会で演説を行っていたところ、銃撃される事件が発生しました。

 複数回にわたる銃撃があったもののトランプ前米大統領は、右耳に怪我を負いましたが、命に別条はありませんでした。

 またトランプ前米大統領が銃撃された後にはバイデン米大統領が「暴力は許されない」と非難しています。

 そんな襲撃事件がありましたが、トランプ前米大統領やバイデン米大統領の移動には特別な大統領専用車が用いられています。

 現在の大統領専用車は、「地上最強のクルマ」という意味をこめてアメリカ大統領シークレット・サービスは「the beast(以下ビースト)」という愛称で呼んでいます。

 大統領専用車にビーストという愛称が初めて使われたのが2001年にジョージ・ブッシュ大統領が就任したときだと言います。

 なおベースとなるのは、以前まではリンカーン「コンチネンタル、キャデラック「フリートウッド」でしたが、最近ではキャデラックが開発した専用のものが採用されています。

 そしてビースト自体は、2001年に第1世代、2009年に第2世代、2018年に第3世代と進化を遂げている他、約17億円をかけてさらなるセキュリティの強化がおこなわれました

 キャデラックのフラッグシップ「エスカレード」に似たフロントデザインですが、シャシはGMCのピックアップトラック「トップキック」と言われており、そのために9000kgのボディを支えられているようです。

 エンジンは大排気量のディーゼルエンジンであるとも言われており、この車重ながら100km/hで走行可能。さらにはランフラットタイヤを装着することで、パンクしても一定距離は走行出来るようになっています。

 なおボディの装甲厚は約20cm、さらに耐爆仕様となり装甲床板が車両底部に装備。また窓の厚さは13cmもあるため44マグナム弾を止めることが可能です。

 さらに装備として、ポンプアクションショットガン、ロケット式手榴弾、暗視装置、催涙ガス手榴弾といった他に大統領の血液や酸素ボンベなども搭載されていると言われています。

 また、ビーストが走行する際に警護車両や衛星通信車両、医療用車両、さらにはビーストのダミーなどを含めた30台あまりの隊列で運用されることもあるようです。

※ ※ ※

 なお日本では2022年5月に「日米豪印戦略対話(クアッド)」のためバイデン大統領が来日した際にビーストの隊列が見られています。

 その際にはそのビーストの車内でバイデン大統領&岸田総理の2ショットがSNSで投稿されたことも大きな話題となりました。

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