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「車内で立てる!」めちゃ広い「軽バン」実車展示!“開く屋根”採用で4人が寝られる! 家電も使用可能な「軽キャンパー」がスゴい

くるまのニュース 2024年7月23日 8時10分

「東京キャンピングカーショー2024」でさまざまなキャンピングカーが出展されるなか、「軽キャンパー」も数多く展示されていました。そんななか、オートワンが出展した「給電くん」とはどのようなモデルなのでしょうか。

■軽バンで4人が就寝可能! 車内が広いワケ

 2024年7月20日・21日にかけて、「東京キャンピングカーショー2024」(東京ビッグサイト)が開催されました。
 
 さまざまなキャンピングカーが展示されるなか、注目を集めるのは軽自動車をベースとした「軽キャンパー」です。

 キャンピングカー初心者にとって、キャブコンなどの大型キャンピングカーは日常での使い勝手が少し大変ですし、トヨタ「ハイエース」クラスも乗り慣れていない人には大きく感じるかもしれません。

 そういう人には、キャンピングカー購入の手始めとして軽キャンパーが適しています。

 また、キャンピングカーに慣れてくると、もっと大きなモデルに乗り替える人もいますが、年をとった熟年夫婦2人になるとまた軽キャンパーに戻ってくる人が増加。

 そのため、軽キャンパーはさまざまなユーザーから選ばれており、そういう意味では、誰が買っても満足いく装備が必要になってきます。

 東京キャンピングカー2024に軽キャンパーを出展したオートワンに話を聞くと、同社の顧客は「電源やFFヒーター、ポップアップルーフがあれば十分で、意外とクーラーなどは必要ない人が多い」といいます。

 というのも、昨今は夏の気温が上昇しており、クルマのなかはカーエアコンで快適に過ごせても、観光地は猛暑。

 そうなると夏場は案外キャンプに行かず、涼しい時期になってからキャンプに行く人が多く、クーラーの装備が要らないと感じるユーザーがいるそうです。

 そのためオートワンでもクーラーの装備は基本的に装着していないモデルを多く取り揃えているといいます。

 その一方、FFヒーターだけは付けておきたいというニーズは多く、微量のガソリンを燃焼させて暖かい温風を送ってくれるFFヒーターは必需品となっているとのこと。

 意外とクルマにはすき間があり、冷気などが吹き込んできて車内の温度が低下するため、夏以外の時期ではFFヒーターが重宝するそうです。

 そして、もうひとつ人気の装備がポップアップルーフです。これは、クルマの天井が上に向かって開くことで、車内スペースを拡張して居住・就寝スペースを確保できる装備です。

 これにより、車内で立てるほどの空間を生み出すことが可能となり、「あると便利」ということで人気の装備となっているといいます。

 軽キャンパーとして必要なアイテムを備えたのが、今回オートワンが出展した「給電くん」です。

 スズキ「エブリイバン」をベースとした給電くんは、家で使う家電をそのままキャンピングカーで使えることが特徴。

 55Aのサブバッテリーや30Wのソーラーパネル(ポップアップは40W)、700Wインバーター、外部入出力100V電源コンセントなどを標準装備するなど、電源部分に力を入れました。

 オプションで、70Aのサブバッテリーや2000Wインバーターなども用意しており、電気をいろいろ使っても、数日から数週間は電池が空になることはないそうです。

 給電くんはキャンピングカーとして使えるのはもちろんですが、最近の災害の多さをみると、シェルターとして使えるキャンピングカーの需要もあるとのこと。

 給電くんの車内はゆったり就寝できる最大198×126cmのベッドスペースがあるのと、ポップアップルーフも185×110cmのスペースがあるため、4人が就寝することが可能です。

 もし災害に遭ったとしても、普通に生活できる空間があるだけで、その後の活動に大きく差が生じるのではないでしょうか。

 また、室内に備わる家具にはヨットに使われる素材が用いられています。

 無垢材を使用するキャンピングカーもありますが、そうすると重たくなるのと、乾燥などにより割れたり引っ張られてしまうこともあり、固定しているボディにも破損が出ることから、給電くんではヨット用の素材が使用されたとのこと。

 ヨットに使う素材は、軽量で湿気などにも耐性があり、風合いも良いということで採用に至ったそうです。

※ ※ ※

 さまざまなユーザーの要望に応えられるように仕上げた給電くんは、ユーザーから不満が出ることもないとのこと。

 可愛い名前からは想像できないほど本格派のキャンピングカーとして、初心者からベテランまで、誰もが納得できる実力を備えているようです。

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