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「小さくてもサイコー!」“全長2m台”&「50万円以下」や“6速MT”のモデルも! 超コンパクトな国産車3選

くるまのニュース 2024年7月29日 18時10分

年々クルマが大きくなっていくなかで、かつては全長3m未満の小さなクルマも販売されていました。一体どのようなクルマが存在していたのでしょうか。

■全長3m未満のクルマとは?

 軽自動車は全長3.4m以下と定められており、最近では規定ギリギリを攻めて室内空間を広く確保したクルマが流行しています。
 
 しかし、かつては真逆のコンパクトを追求したクルマも販売されていました。
 
 今回は全長3m未満の国産車を3台紹介します。

●トヨタ「iQ」

 トヨタ「iQ」はボディサイズが全長2985mm×全幅1680mm×全高1500mmと超コンパクトでありながら、4人乗車可能なクルマです。

「超小型ボディに、卓越した性能を凝縮し高い質感を備えたマイクロプレミアムコンパクトカー」というコンセプトで開発され、2008年から2016年まで販売されていました。

 現在の軽自動車やコンパクトカーでは室内空間を確保するために角ばったデザインが多く用いられていますが、iQのエクステリアはゆったりとしたラインが特徴で、巻き貝や波紋といった自然界の造形美をモチーフとしています。

 グレードはベースモデルの「100X」のほか、上級グレード「100G」、100Xの2人乗り仕様「100X 2シーター」、レザーシートと本革巻ステアリングで上質感のある「130G」、メッキ加飾マニュアルエアコンとブラックファブリックシートが採用された「130G Xパッケージ」など、様々なグレードが設定されていたのも特徴の1つです。

 パワートレインは最高出力68ps・最大トルク90Nmの1リッター直列3気筒エンジンと、最高出力94ps・最大トルク118Nmの1.3リッター直列4気筒エンジンを用意。

 トランスミッションはCVTのほか、130Gと130Gレザーパッケージには6速MTが設定されていました。

 価格(消費税込み)はモデル年式によって異なりますが、最安モデルは129万円、最も高いモデル(「GRMNスーパーチャージャー」を除く)は191万5527円で販売されていました。

●ダイハツ「ミゼット2」

 一度見たら忘れられない独特なエクステリアの「ミゼット2」は、1996年から2001年までダイハツが製造・販売していた軽貨物車です。

 1957年に発売された小型実用オート3輪である「ミゼット」を受け継いだモデルで、全長2790mm-2935mm×全幅1295mm-1335mm×全高1650mm-1705mmと軽自動車の上限をかなり下回るボディサイズです。

 ボディタイプは、2ドアのトラックタイプと3ドアのライトバンタイプが設定されており、定員はそれぞれ1名と2名のタイプがあります。

 最小回転半径は両モデルとも3.6mで、狭い道や駐車場はお手の物です。

 エクステリアで目を惹くのは、フロント中央にあるスペアタイヤと丸いヘッドライト。

 スペースの問題でフロントにスペアタイヤが設置されていますが、デザインに味を添えており、ボディから突起したフロントフェンダーがクラシックカーのような雰囲気を醸し出し、実に可愛らしい見た目となっています。

 パワートレインは660cc直列3気筒エンジンに、トランスミッションは3速ATと4速MTが設定されていました。

 前期型が最高出力31ps・最大トルク50Nm、1999年以降の後期型が最高出力33ps・最大トルク51Nmとパワーのあるクルマではないですが、150kgまでの荷物を積載することが可能で、実際に近距離のデリバリーによく使われていたとのこと。

 また価格(発売当初のもの、消費税込み)も46万9000円からと安価だったため、カスタムを楽しむドライバーもいたようです。

●スズキ「ツイン」

 スズキはこれまでに数々の軽自動車を製造・販売してきましたが、その中でも特に小型でユニークな「ツイン」を2003年から2005年まで発売していました。

 このクルマは全長2735mm×全幅1475mm×全高1450mmという非常にコンパクトなサイズで、2名乗車が可能なためツインと名付けられたといいます。

 ツインはリアシート以降の荷室部分を徹底的に排除し、丸みを帯びたエクステリアや丸目のランプなどの愛らしいデザインが特徴です。

 これらのデザインとコンパクトなサイズ、そして最小回転半径3.6mという小回り性能から、都市部での利用に最適なシティコミューターとして注目されました。

 パワートレインは660ccの直列3気筒エンジンのガソリンモデルと、そこにモーターを組み合わせたハイブリッドモデルを設定。

 燃費性能(10・15モード、以下同)はガソリンモデルで22km/Lから26km/Lと十分に高い水準ですが、ハイブリッドモデルは34km/Lという驚異的な低燃費を実現しています。

 このハイブリッドモデルは軽自動車として初めての試みでありましたが、高価なために販売は受注生産に切り替えられ、最終的には廃止されました。

 ツインのグレード構成はシンプルで、5速MTの「A」、3速ATにキーレスエントリーやドアロックなどの装備が整った「B」、さらにフルホイールキャップが装着された「V」があります。

 価格(消費税込み)はモデル年式によって異なりますが、最安モデルのAは49万円、最も高い「ハイブリッドB」は145万9500円で販売されていました。

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