中古販売店市場にて「E-ドラゴン」というレアな車が出品されています。どのような車なのでしょうか。
■中古車市場で販売される見知らぬクルマ、E-ドラゴンとは？
まるでおもちゃのような小型車が中古販売店市場にて流通しています。
その名も「E-ドラゴン」。どのようなモデルなのでしょうか。
E-ドラゴンは中国江蘇省南京市にあるJIAYUAN社が開発した「e-Apple」をベースに日本のJ-BEVUが改造したものとなっています。
e-Appleは1人乗りの超小型電気自動車として開発されました。
1人乗りのボディサイズは全長2245mm×全幅1290mm×全高1570mmで、軽自動車と比べても非常にコンパクトな車体となっています。
家庭用電源で簡単に充電でき、充電時間は6〜8時間という短時間で充電完了。
一回の充電で走行距離は80〜120kmで、充電代は約150円です。
動力として定格出力が0.59kwのACモーターを採用、最高速度としては55kmと街乗りでは十分な性能となっています。
また大きいフロントガラスや開放感のあるパノラマルーフを採用しており、車内を広く感じるよう非常に快適な視界を確保。
タイヤは12インチアルミホイールを装備し、タイヤサイズは145／70R12という軽自動車と同じ規格を採用しているためタイヤ交換も簡単にできます。
インテリアとして日差しが眩しい時などに便利なロール式サンシェードを装着。
さらに背もたれを倒すことのできるリクライニングシートやルームミラーも搭載。
ラゲッジも広く、運転席のサイドスペースやリヤスペースもあり、車体の大きさに対して荷物を多く積むことができます。
さらにラジオやMP3が聞けるオーディオやエアコン、ヒーターなどの電子器具類も標準装備しています。
また、車体が小さいため最小回転半径も4.2mmと小回りがききやすく、狭い路地でも問題なく走れる車種となっています。
リアビューカメラも搭載されており、車体の小ささも相まって狭い駐車スペースでも簡単に止めることが可能です。
パワーステアリングや前後のサスペンション、フロントはマクファーソン式を採用しており、リアはトレーリングアーム式を採用。これにより、カーブでも快適な運転をサポートします。
ブレーキには4輪ディスクブレーキを採用、真空倍力装置によりブレーキを踏むのに必要な力が軽くなり女性や年配でも気軽に運転できるようになっています。
また通常モードとは別にエコモードというモードがあり、こちらでは最高速度を30kmまで引き下げることによって燃費や安全性を向上させることが可能。
グレードとして容量の大きいリチウムイオンバッテリーを一つ搭載したモデルと、鉛バッテリーを五つ搭載したモデルがあります。
そして、E-ドラゴンはe-Appleをベースに作られており、基本的にはe-Appleを踏襲したモデルです。
しかし、e-Appleは1人乗りですが、E-ドラゴンは座席を一つ増やし二人乗りが可能です。
またJ-bavuは元々RX-7などのウィングを作っていた会社であり、そのため外装の改造を大きく手がけています。
E-ドラゴンも特徴的な外装で、FRPを使ったどこかロールスロイスを思わせるようなデザインとなっています。
販売価格は開発元のJ-bevuの販売価格と同じ109万円で販売されていますが、その中には好きな色への塗装費も含まれています。